有名チェーン店の着眼点 新メニューFile:ニッポンの秋バーガー
![「マッシュルームチーズバーガー~ポルチーニクリームソース~」(左)と「生どんこ椎茸の黒酢あんバーガー~香ばしサクサク醤油~」(右)各830円(税込み)。キノコの味わいと食感を生かし、ゴロッとした形状で挟んでいる](https://news.nissyoku.co.jp/wp-content/uploads/2023/10/559909.jpg)
「マッシュルームチーズバーガー~ポルチーニクリームソース~」(左)と「生どんこ椎茸の黒酢あんバーガー~香ばしサクサク醤油~」(右)各830円(税込み)。キノコの味わいと食感を生かし、ゴロッとした形状で挟んでいる
◎着眼キーワード:フレッシュネスバーガー「“月見”戦争に『キノコ』参入」
FFでは秋といえば例年、月見バーガー商戦が過熱するが、秋の新潮流として「キノコ」に着目したのがフレッシュネスバーガーだ。同店では10月17日までの期間限定で、生どんこを使った「生どんこ椎茸の黒酢あんバーガー~香ばしサクサク醤油~」と「マッシュルームチーズバーガー~ポルチーニクリームソース~」を販売している。
同店ではこれまで、季節定番商品としてマッシュルームバーガーを販売し、好評を得ていた。今年はさらに、肉厚の生どんこ椎茸のバーガーを考案した。“どんこ”というと一般に干し椎茸を指すが、今回の新メニューではホクトの「一番採り生どんこ」をグリルして使用している。秋のバーガーといえば“月見バーガー一択”の中、フレッシュネスではキノコを使った贅沢バーガーを定着させたいと、意気込む。
どんこを使ったバーガーというだけでも珍しいが、グリルした肉厚の生どんこをゴロッとした形状にカットして挟んでおり、従来のバーガーにはない食感が魅力だ。マッシュルームバーガーもスライスではなくゴロゴロと4分の1カットしたことで、パティとマッシュルームの食感の妙が楽しめる。2品ともにキノコのポテンシャルに気づかされるバーガーといえる。
漬物や厚焼き卵、厚揚げ、九条ネギなどを合わせた「和の食材×バーガー」のメニュー開発事例が最近、増えている。ニッポンならでは和の食材を組み合わせたアレンジは、国産食材の積極活用にもつながる上、インバウンド需要にもマッチする。今後、ニッポン的バーガーのアレンジ提案は、今まで以上に拡大するかもしれない。