アパレルに学ぶ盛り付けのヒント:ソウルの合同展「トレンドフェア」から若手デザイナーを紹介

2023.10.02 536号 06面
「洗練された高級感と控えめなトレンド」がテーマの「リ・イー」

「洗練された高級感と控えめなトレンド」がテーマの「リ・イー」

 ●ソウルの合同展「トレンドフェア」から将来有望な若手デザイナーを紹介

 近年、日本では韓国のファッションやメーク、音楽などが若い消費者を中心に人気です。8月にソウルで開かれた合同展「トレンドフェア」(韓国産業通商資源部が主催、韓国ファッション産業協会が主管)では、将来有望な若手デザイナーが数多く紹介されました。

 同展は2011年から、デビュー7年未満の“インディブランド”を紹介する展示会としてスタート。19年からは出展条件が緩和され、国内のデザイナーブランドやクリエイターの新しいビジネス販路開拓を支援しています。今年は130ブランドが出展し、3日間で約3400人が来場しました。

 圧倒的なクオリティーの高さを見せたのは「リ・イー」。19年秋冬にデビューし、わずか2年で韓国の将来有望なファッションデザイナーを選ぶ「Kファッションオーディション」で大統領賞を受賞しました。「洗練された高級感と控えめなトレンド」をテーマに、生地開発から取り組んでおり、英国の伝統的なジャケットを再構築したアンゴラ・ウール・シルクのショートコートが目を引きました。

 「オフォス」は機能性素材とマルチウェーを掛け合わせたファンクショナルなウエアが特徴。独特なグレートーンを基調としたフューチャリスティックな世界です。ベストとボレロが一緒になったナイロンのブルゾンは気温が低いとブルー、高いと白に色が変わる。ワンピースタイプのスイムウエアは、上下が分解できることに加え、リバーシブルで着られます。同素材、同色のボレロタイプのラッシュガードと合わせて着るのがかわいい。今秋、東京・原宿に日本初の直営店がオープン予定です。

 (繊研新聞 取締役編集局担当 矢野剛)

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