外食ラーメントレンド予測:正田醤油「匠味味噌ラーメンスープ」 昭和レトロに付加価値

2023.11.06 537号 09面
昔ながらの札幌味噌ラーメンをイメージし、中華鍋で香味野菜を直火で炒める専門店のような調理感を付与

昔ながらの札幌味噌ラーメンをイメージし、中華鍋で香味野菜を直火で炒める専門店のような調理感を付与

匠味味噌ラーメンスープ

匠味味噌ラーメンスープ

 ●裏に込められた物語性に注目

 ラーメンの人気は依然として高いのですが、突出した流行がない印象です。以前は濃厚な味噌、豚骨、台湾まぜそば、二郎系…と一つのジャンルが爆発的に盛り上がる傾向がありましたが、現在は落ち着いているように感じます。

 その中で、トレンドは昭和レトロのようなシンプルなご当地ラーメンに回帰しています。「鶏がら醤油+細麺」の中華そばタイプや「炒め野菜のうま味+コクのある味噌」の札幌味噌ラーメンなど、昔から親しまれているラーメンが再注目されているようです。とはいえ、昔のままの形で提供するのではなく、やはり付加価値が求められている。例えば当社の二段熟成(再仕込み醤油)のような、各地の特色ある醤油を何種類も合わせることでお店独自の味に仕上げたり、風味の微妙な調節のために醤油を一定の温度で加熱するなど、その意外な使われ方には驚かされます。また、焦がし醤油を用いることでスープにコクや深みを付けるなど、店主のこだわりから生み出されるラーメンから、醤油にはまだまだ潜在的な可能性があることを認識させられるほどです。

 チャーシューも、炙りと低温調理の2種類を用意するようなこだわりを追求した高級志向のラーメンが増えました。

 そうした店の多くは、ラーメンに物語を持たせている。選び抜いた食材で作るスープや、国産全粒粉の麺など、“こだわり”の部分に店の強い思いを感じさせるラーメンが支持を集めているようです。そして、完成したラーメンの裏にあるストーリー性を顧客に上手に伝えている店は、やはり人気が広がりやすい。SNS文化の浸透によるところも大きいのでしょうね。

 ●正田醤油のイチ押し

 「匠味味噌ラーメンスープ」

 炒めた香味野菜の風味香る

 ラードと香味野菜を高温で炒める独自の工程を採用し、炒め野菜の風味が染みた北海道味噌仕立ての濃厚なスープ

 規格=2kgスタンディング袋(常温)

 ●TREND POINT

 ブーム落ち着き昭和レトロに回帰

 ラーメンの裏にあるストーリー性に支持が集まる

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