日本水産、マダコの完全養殖成功 量産化へ大きな一歩

水産加工 ニュース 2017.06.12 11538号 01面
ニッスイが昨年生産した養殖マダコ稚魚(60日齢、体長2~3cm)

ニッスイが昨年生産した養殖マダコ稚魚(60日齢、体長2~3cm)

 日本水産はこのほど、マダコの完全養殖の技術構築に世界で初めて成功した。事業化にはまだ研究が必要とするものの、量産化に向けた大きな一歩を踏み出した。「最終目標である天然資源に依存しない、完全養殖マダコの安定供給体制の構築を目指す」。タコ類は国内で年間7万~10万tが流通しており、全量が天然の漁獲物。うち40~50%程度が国内産、残りは輸入品が占める。身近な水産物でありながら、養殖技術は確立されていなかった。(本宮康博)

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