業務用加工食品ヒット賞・洋食:コブサラダドレッシング(キユーピー)

2006.09.04 319号 5面

■洋食部門:「コブサラダドレッシング」 キユーピー(株)

◆具だくさんサラダ提案

キユーピー(株)(東京都渋谷区、電話03・3486・3273)が今春発売した「コブサラダドレッシング」は、近年マンネリ化していた外食・惣菜などのサラダメニューに、新風を吹き込んだ。同社が手掛けてきた他の業務用ドレッシングに比べ、3~4倍の勢いで売上げを伸ばしている。同社が仕掛け、今や定番になったシーザーサラダ同様、日本で知名度の低いサラダメニューと新たなドレッシングを同時提案する商品開発に成功した格好だ。

コブサラダとは、1935年、ハリウッドのレストランオーナー、ボブ・コブ氏が常連客のために作ったまかないサラダが原点。その後、人気メニューとして発展、西海岸を象徴するサラダになりアメリカでは知らない人はいない定番サラダだ。

特徴は、具だくさんでボリューム満点、魚介類や畜肉を使用、食材は大きめカットで大きさをそろえるなど。また、アボカド、ゆで卵、チーズを使用する例が多い。アメリカでは、それぞれが好みのドレッシングをかける。

昨今のサラダメニューの傾向が、具だくさんで食事代わりになる「ミールサラダ」、大勢で食べる「とりわけサラダ」にあると見極めた開発部門が、コブサラダに白羽の矢をたてた。

ドレッシング開発にあたり、コブサラダにベストマッチし、日本人に合う味を模索。数種類のスパイス、ナッツ、パプリカなどを組み合わせスパイシーで、具材にからみやすいクリーミータイプのドレッシングになった。

ユーザーの反応は「汎用性が高く使い勝手も抜群」と上々。単品での味の高評価はもちろん、ベーカリーのフィリング、揚げ物のソース、ディップのベースなど、発売前の想定よりも幅広い業態、料理に活用されている。

営業においては、ユーザーにコブサラダの具材になる同社の業務用商品を同時に提案し、相乗効果を発揮している。ほしえぬクッキングビーンズシリーズ、スノーマンのローストブレスト・スパイシー(味付き鶏もも肉のロースト)、卵関連商品などである。

また、ベーカリーユーザーからの好評を受けてシリーズ商品を開発。「コブサラダドレッシング」の味をベースに玉ネギを加えた、ベーカリーで使い勝手の良いフィリングタイプ「具沢山フィリング(コブサラダドレ風味)」を、このほど新発売している。

◆荷姿=1000ml×9本、30ml×40個×5袋、15ml×40個×10袋

◆シュリンプサラダ

作り方/(1)ロメインレタスとレタスは、ちぎって器に盛る。(2)アボカド、トマト、セロリ、ロックフォールチーズは大きさを揃えて切り、ゆで卵は白身と黄身を分けてみじん切りにする。(3)(1)に(2)とボイルエビ、ビーンズ、スプラウトを盛り、「コブサラダドレッシング」をかける。

◆トロピカルコブサラダ

作り方/(1)レタス、グリーンリーフは、ちぎって器に盛る。(2)カジキマグロは塩、コショウ後ソテーし、一口大に切る。(3)トマト、マンゴー、キウイ、パイナップルは大きさを揃えて切る。(4)(1)に(2)と(3)、カッテージチーズを盛り、「コブサラダドレッシング」をかける。

◆メキシカンコブサラダ

作り方/(1)レタス、グリーンリーフは、ちぎって器に盛る。(2)牛肉は一口大に切り塩、コショウ後ソテーする。(3)紫玉ネギはスライスし、アボカド、トマトは大きさを揃えて切る。(4)(1)に(2)と(3)、ビーンズ、トルティーヤチップスを盛り、「コブサラダドレッシング」をかけ、フラワートルティーヤを添える。

◆チキンコブサラダ

作り方/(1)レタス、グリーンリーフは、ちぎって器に盛る。(2)ローストブレスト、アボカド、トマト、セロリ、ゆで卵、ロックフォールチーズは大きさを揃えて切り、ベーコンは1cm幅に切ってソテーする。(3)(1)に(2)とビーンズ、ブラックオリーブを盛り、「コブサラダドレッシング」をかける。

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