業界NEWS:「外食アワード2023」 外食業界を盛り上げた7氏受賞!

2024.01.01 539号 06面
中島武氏 際コーポレーション代表取締役

中島武氏 際コーポレーション代表取締役

中国地方料理をモチーフとした飲食店を展開。写真は「紅虎餃子房」人形町店

中国地方料理をモチーフとした飲食店を展開。写真は「紅虎餃子房」人形町店

長谷川耕造氏 グローバルダイニング代表取締役社長

長谷川耕造氏 グローバルダイニング代表取締役社長

コロナ禍で再び、その魅力が若年層を中心に再認識。インバウンド需要を取り込み、業績はコロナ禍前を大きく上回っている。写真は「権八 西麻布」

コロナ禍で再び、その魅力が若年層を中心に再認識。インバウンド需要を取り込み、業績はコロナ禍前を大きく上回っている。写真は「権八 西麻布」

鈴木伸典氏 ゼットン代表取締役社長

鈴木伸典氏 ゼットン代表取締役社長

2023年4月、横浜・山下公園にオープンした「THE WHARF HOUSE(ザ・ワーフハウス)」は、地域コミュニティーの結節点となる施設として注目を集めた

2023年4月、横浜・山下公園にオープンした「THE WHARF HOUSE(ザ・ワーフハウス)」は、地域コミュニティーの結節点となる施設として注目を集めた

佐野直史氏 ファッズ代表取締役社長

佐野直史氏 ファッズ代表取締役社長

1本50円の揚げ鶏皮串「伝串」が名物の「新時代」。東京・秋葉原の2店舗で実に年商10億円をたたき出す

1本50円の揚げ鶏皮串「伝串」が名物の「新時代」。東京・秋葉原の2店舗で実に年商10億円をたたき出す

佐藤達也氏 三菱食品執行役員フードサービス本部長

佐藤達也氏 三菱食品執行役員フードサービス本部長

鈴木美奈子氏 鈴茂器工代表取締役社長

鈴木美奈子氏 鈴茂器工代表取締役社長

鳥井信宏氏 サントリーホールディングス代表取締役副社長 サントリー代表取締役社長

鳥井信宏氏 サントリーホールディングス代表取締役副社長 サントリー代表取締役社長

 外食産業記者会は23年に外食業界で活躍した事業者を表彰する「外食アワード2023」(特別協賛・焼肉ビジネスフェア事務局/居酒屋JAPAN事務局)の受賞者5氏を選出。また同アワードは今年で20周年を迎え、特別賞受賞者2氏を選出し、計7氏の受賞者を発表した。23年の外食を象徴する「外食キーワード」には6つのキーワードが選ばれた。

 ◆20周年特別賞

 ●際コーポレーション代表取締役 中島武氏

 「紅虎餃子房」「万豚記」など、アートな感覚に満ちた飲食業を開拓。近年ではとんかつ「富士〓(き)」、うなぎ「にょろ助」など伝統的な業種業態の活性化にも努めている。コロナ禍では都知事宛てに時短営業の協力金を大企業にも広げる要望書を提出するなど、飲食業界の発展に尽力している。

 ●グローバルダイニング代表取締役社長 長谷川耕造氏

 創業50周年を迎えた同社は、日本のレストランシーンを数多く作り出してきた。大箱によるエンターテインメントレストランは当時の日本では珍しく、その格好良さが多くの若者を魅了。来店するだけでなく飲食業界を目指す若者の憧れの会社としても一世を風靡し、数多くの飲食経営者を輩出した。

 ◆外食事業者

 ●ゼットン代表取締役社長 鈴木伸典氏

 店づくりを通じて人と人との関わりや街のコミュニティースペースを生み出してきた。19年にスタートした「葛西臨海公園」の再生事業は同社初の都市公園プロデュースプロジェクトで、公園の魅力を創出した。同社の公園再生事業は、フラッグシップになりつつあり、外食企業の可能性を広げた。

 ●ファッズ代表取締役社長 佐野直史氏

 大手居酒屋チェーンが低迷する中、大箱居酒屋を現代のニーズにマッチする形で再構築。幅広い層に支持され、コロナ下で70店舗を出店。その勢いは現在も続く。強烈なトップダウンによるスピード経営を武器に、基幹ブランドだけではなく6つのブランドを立ち上げ、いずれも成長路線を進んでいる。

 ◆中間流通・外食支援事業者・食材事業者

 ●三菱食品執行役員フードサービス本部長 佐藤達也氏

 特約店経由で飲食店に卸売する「リクエ事業」の前期売上高は、同事業発足以降最高の170億円超に。加工食品だけでなく酒類、生鮮3品、資材など、計1万品を超える商品を常時揃え、ワンストップ購買、ワンストップ決済へのニーズを満たし、1顧客当たりの物量が急激に増加している。

 ●鈴茂器工代表取締役社長 鈴木美奈子氏

 シャリ玉成型ロボやご飯盛り付けロボ「Fuwarica」を手掛ける米飯加工機械のトップメーカー。回転寿司チェーン、FF、すし酒場など、米飯を取り扱う国内外のあらゆる飲食店において業務効率化と人手不足対策に貢献。近年のM&Aを経て外食DXのトータルソリューション企業に変貌している。

 ●サントリーHD 代表取締役副社長、サントリー代表取締役社長 鳥井信宏氏

 業務用では珍しい糖質ゼロのビール「パーフェクトサントリービール(PSB)」を樽で飲食店へ導入を推進。「サントリージャパニーズジン『翠』(SUI)」により、ジンの市場の裾野を拡大。コロナ禍で酒や外食離れが叫ばれる中、飲食店に寄り添い、外食に新価値を打ち出している。

 ◆2023年外食キーワード 外食の「今」がワカル

 5類移行…23年5月8日から新型コロナウイルス感染症が感染症法の5類に位置付けられた。この5類移行を機に、本格的に外食需要が復活。

 エッグショック…鳥インフルエンザの感染拡大などによる卵の品薄・価格高騰が社会的な問題になった。それにともない、大手外食チェーンなどが卵を使ったメニューの販売を休止。

 Z世代…次なる消費リーダーといわれる世代(1990年半ばから2010年代ごろに生まれた世代)。外食業界においてもZ世代向けの新業態が続々とオープンした。

 4ケタラーメン…「ラーメンは1杯1,000円を越えられない」と言われてきたが、世の物価高も後押しする形で、この「1,000円の壁」を超えた人気の4ケタラーメンが増加。

 再開発ラッシュ…「東急歌舞伎町タワー」「東京ミッドタウン八重洲」「虎ノ門ヒルズ ステーションタワー」「麻布台ヒルズ」など、再開発による新施設の誕生が都心部で相次いだ。

 もんじゃ…若い世代を中心にもんじゃが再評価された。大手外食企業などももんじゃ業態に参入

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