ファンくる・モモちゃんのなるほど外食データ:1人飲みは回復 50代以上の2割は月1回以上

2023.11.06 537号 06面

新型コロナウイルスが5類感染症に移行してから約半年。一時期は閑散としていた繁華街にも人が戻り、以前のように街中で飲食を楽しむ人を見かけることも増えてきました。実際に消費者心理は、コロナ流行前の状態を取り戻したのでしょうか。

今回は、コロナ流行前後の飲み会の動向について「ファンくる」会員1006人(男性235人、女性771人)に調査を実施しました。

コロナ禍を経て飲みに行く頻度が減った人は51%でした。その理由として最も多かったのは「誘われる機会が減ったから」で48%、他にも「感染の不安があるから」31%、「誘いづらくなったから」29%。誘う側も誘われる側も、コロナ流行前の状態には戻り切っていないことがうかがえました。

また、「自宅で満足だから」という回答が29%あるものの、一人で飲みに行く頻度はコロナ流行前の水準まで回復しており、月に1回以上飲みに行っている人は16%でコロナ流行前と同じ割合でした。世代別に見ると50代以上が最多で、コロナ流行後も19%が月に1回以上は一人で飲みに行っていることが明らかになりました。

今回の調査で、コロナ禍を経て飲み会から離れた人は少なくないことがわかりました。しかし、飲み会の頻度が減ったという人も、感染の不安から誘いづらく、誘われる方もその機会が減っているという理由のため、感染状況や時間の経過と共に行動に変化が起こり得るのではないでしょうか。

さらに一人飲みの頻度はコロナ流行前と同等に回復しており、飲食店がいわゆる「第三の場所=サードプレイス」となっている層は、コロナ前後も変わらず一定数存在しているようです。サードプレイスを求める層は、今後の外食産業にとって大きな存在になるかもしれません。

●ファンくる

国内最大級の顧客満足度向上プラットフォーム。お客さまのホンネを基に、効率的に顧客満足度を高めることが可能。定期的に意識調査も行っている。/運営=(株)ファンくる

購読プランはこちら

非会員の方はこちら

続きを読む

会員の方はこちら