エスビー食品赤缶60周年特集:赤缶60年のルーツを探る 創業者の探求心と努力が結実

調味 特集 2010.04.05 10303号 06面
60周年を迎えた赤缶カレー粉

60周年を迎えた赤缶カレー粉

同社初の家庭用カレー粉であるヒドリ印カレー粉(右)と、戦前に販売された白缶カレー粉

同社初の家庭用カレー粉であるヒドリ印カレー粉(右)と、戦前に販売された白缶カレー粉

 ●国産カレー粉への情熱  日本の国民食といわれ、幅広い人々に愛されているカレーが、インドからイギリス、ヨーロッパを経て日本にもたらされたのは、文明開化に沸き立っていた明治維新のころだった。そのころのカレーの定番と言えば、輸入品のカレー粉だった。ビクトリア女王に献上され、その後、庶民にも広がり始めていたカレーを手軽に料理できるようにと、インドのマサラやガラムマサラにヒントを得て作られたカレー粉は、その当時の日本でも、ハイカラな舶来料理として洋食屋でも人

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