公取委、優越的地位の乱用で卸の行為を問題視 小売が発生源

総合 ニュース 2011.10.24 10566号 01面

 公正取引委員会は、食品の取引で卸のメーカーへの優越的地位の乱用行為を問題視する姿勢を打ち出した。19日公表した「食料品製造業者と卸業者との取引に関する実態調査報告書」から分かった。公取委は、卸とその取引の相手方との間で、不当な要請による不利益や負担の転嫁が行われるなど、小売が発生源となる複層的な構造の存在を想定、同構造に留意しながらメーカーと卸との間で行われる問題行為に対しても監視を強めていく必要があるとした。(川崎博之)

購読プランはこちら

非会員の方はこちら

続きを読む

会員の方はこちら

書籍紹介