食品産業功労賞/食品安全安心・環境貢献賞交流会 偉大な功績 盛大に祝う
◆新たな挑戦誓う
56回目を迎えた食品産業功労賞(日本食糧新聞社制定、農林水産省後援)と32回目を迎えた食品安全安心・環境貢献賞(日本食糧新聞社制定、農林水産省・環境省後援)の交流会(東京・紀尾井町のホテルニューオータニ東京、11月7日開催)では歴代受賞者や選考委員、業界関係者らが受賞者・受賞企業の功労・貢献をたたえ、盛大に祝った。贈呈式では食品産業功労賞特別部門で受賞した山東昭子前参議院議長・参議院議員が代表謝辞を述べ、齋藤健前法務大臣・元農林水産大臣がお祝いを述べた。交流会でも宮下一郎農林水産大臣、石破茂元農林水産大臣、宮路拓馬衆議院議員、片山さつき参議院議員が祝辞を述べたほか、山本有二元農林水産大臣、赤松広隆元農林水産大臣、山本左近衆議院議員も駆け付けた。会場には約300人が参集し、交流を深め、新たな挑戦を誓った。(宇津木宏昌、藤村顕太朗、山本大介、山本仁、吉岡勇樹、涌井実)
◇乾杯
大日本水産会会長 枝元真徹氏 受賞者の功績、学び直しを
ご受賞された皆さまは、時代の先を読んで、創造性と信念を持って経営あるいは技術開発に当たってこられたと承知しています。現在、新型コロナウイルス、気候変動、人口減少、地政学的なさまざまな混乱が起こっている中で、先が見通せない時代ですが、今回の受賞者の功績をいま一度勉強し直すことがとても大事だと思います。そういう意味も込めて、日本の食品産業がさらに発展していくことを祈念して杯を挙げたいと思います。
◇来賓あいさつ
●衆議院議員・元農林水産大臣 石破茂氏 もう一度原点回帰を
心からお祝いを申し上げます。21世紀は日本の人口が半分になって世界の人口が倍になる、そういう世紀であります。
海外で作って、海外で売るのではなく、わが国がどう生きていくか考えた時に、日本で作った物を世界で売る。食品産業も原点にもう一度返らないと、成長と分配の好循環は起こり得ないと思っています。
●衆議院議員・元農林水産大臣 齋藤健氏 日本食輸出の好機に
ご受賞の皆さま、おめでとうございます。円安が厳しく、皆さまも輸入の面で大変なご苦労があると思いますが、逆に訪日客には天国といえます。自分のお金で来日して、試食に来てくれる。これほどのチャンスはない。 日本は人口が減る中で、いかに海外のマーケットを取っていくか、食に関わる方の大きな戦略です。
日本食は、ブランドとして海外へこれから広がる。10年後、輸出を今より伸ばしているのは、食品産業が最も可能性の大きい一つだと思っています。
●参議院議員 片山さつき氏 食品界支え経済回復
皆さまご受賞、誠におめでとうございます。総合経済対策を決定しました。補正予算が内示され、早いところでは低所得者層へ7万円を配る段取りです。
ただ、中堅・中小企業の方に対して、きつめの対応をしているという話が日本中から来ます。それが彼らの見ている現実で、それではデフレに戻ってしまう。
食を支える皆さんの売上げが戻らないと日本経済は戻りませんので、この17兆円を超える対策に加えて頑張って支えていきたいと思います。
●衆議院議員 宮路拓馬氏 伝統守り革新に挑む
受賞の皆さまに心からお祝いを申し上げます。今回は私の地元・鹿児島の企業、そして秋田の企業も受賞されました。全国各地に日本の食卓を、そして世界に誇る企業があることを、この賞は世に知らしめてくれています。
時代の要請に応じた新しい概念を取り入れながら、常に革新をしていくのが食品産業です。今後も、伝統を大事にしながら挑戦する企業がたくさん誕生し、日本の食の豊かさを世界に誇れるものとすることを期待しています。
●衆議院議員・元農林水産大臣 山本有二氏
●衆議院議員 山本左近氏
●前衆議院副議長・元農林水産大臣 赤松広隆氏
◇中締め
日本食糧新聞社 代表取締役社長 杉田尚 知見や経験生かして
今回、受賞の皆さまはそれぞれの産業で、またその枠を超えた新しい道を切り開き、新しい価値の創造と終わりなき挑戦で食品流通産業の発展と活性化に大きな功績を残しました。
これまでの豊富な知見や体験、経験を生かし、これからも業界の発展や後輩のために尽力いただきたい。