海を渡った日本食・最前線からの報告(66)豆腐と湯葉の和食チェーン「梅の花」<下>

外食 連載 2015.10.09 11256号 03面
梅の花グループが社内寄付で設立した「梅の花タイスクール」開校式の様子。民族衣装を着た子どもたちが見える=タイ南部パンガー県カオラック村で(提供写真)

梅の花グループが社内寄付で設立した「梅の花タイスクール」開校式の様子。民族衣装を着た子どもたちが見える=タイ南部パンガー県カオラック村で(提供写真)

 ●ご恩返しに難民向け学校  タイでレストラン展開する和食チェーン「梅の花」(福岡県久留米市)の主力商品は、日本の伝統食でもある出来たての豆腐と湯葉。バンコク出店に当たって最も苦労したのが、これら食材・原材料の調達だった。北部タイでも大豆は生産するが、求めるものとは品質が大きく異なる。このため、北海道産の厳選品を取り寄せ、にがりなどの材料などとともに定期便で輸入することで解決を図った。  問題は「水」だった。豆腐の生産に欠かせな

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