海外日本食 成功の分水嶺(189)御意見無用「男の割烹」〈上〉

連載 外食 2024.04.22 12747号 04面
「現地採用者向けに安く日本食を提供したい」と語る「男の割烹」の店主、竹内清忠さん=タイ・バンコクで小堀晋一が3月27日写す

「現地採用者向けに安く日本食を提供したい」と語る「男の割烹」の店主、竹内清忠さん=タイ・バンコクで小堀晋一が3月27日写す

 ●現地採用者向けに安価で
 「味も品質も見た目の美しさも日本で提供されるものと遜色ないけれど、あそこまで高く提供されると、一般のタイ人はおろか現地採用者の日本人にもなかなか手が出ない。そこに一石を投じたかった」
 そう語るのは、料理人歴半世紀以上。78歳になったばかりの東京都出身、竹内清忠さん。39歳の時、日本調理師会からの派遣調理師としてシンガポールのホテルに赴任。併設された日本食レストランで勤務した後にタイに渡り、以来現地

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