海外日本食 成功の分水嶺(2)バンコク伊勢丹<下> リアル化続ける努力大切

小売 連載 2016.04.08 11336号 03面
新規オープンしたフードコート「88食堂ニッポン」。日本式の店構えにタイ人客も興味津々だ=バンコクのバンコク伊勢丹5階和食ギャラリーで。小堀晋一が3月17日写す

新規オープンしたフードコート「88食堂ニッポン」。日本式の店構えにタイ人客も興味津々だ=バンコクのバンコク伊勢丹5階和食ギャラリーで。小堀晋一が3月17日写す

 「ディス・イズ・ジャパン」をスローガンに始まったバンコク伊勢丹の「再開発」。手始めにスタートしたのが5階食品フロアの全面改装だった。リモデル事務局長として現場を仕切ったGMの吉田裕之さんは着手にあたり、一般的なタイ人消費者が衣食住に費やす「比率」にまず注目。これをもとに、食品フロアの先行実施を決めた。  単純な為替換算でいえば、まだまだ少ないタイ人の平均所得。一人当たりの国内総生産(GDP)は5500米ドル程度と日本の7分の1程度に過ぎない。だが、日

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