海外日本食 成功の分水嶺(190)御意見無用「男の割烹」〈下〉

連載 外食 2024.04.26 12749号 07面
竹内清忠さんが経営していた10年前の「男の割烹」。今回は2代目の出店だ=タイ・バンコクで小堀晋一が2014年8月7日写す

竹内清忠さんが経営していた10年前の「男の割烹」。今回は2代目の出店だ=タイ・バンコクで小堀晋一が2014年8月7日写す

 ●人生最後、もう一つの夢
 タイの首都バンコクで、安価な日本料理の提供に挑戦する御意見無用「男の割烹」。経営する竹内清忠さん(78)には、その先にもう一つの夢がある。「もう年だし、人生最後の本当の夢」と話すそれは、かねて構想を温めてきた桑の葉の栄養分を練り込んだ「桑の葉パン」の提供だ。
 蚕(かいこ)の繭から採取した動物系繊維の絹糸。独特の光沢と滑らかな質感を持つことから、日本でも古来、衣類の材料などとして珍重されてきた。タイ

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