居酒屋の独立と格闘技のプロデビューという二つの夢を持つ荒東英貴さん。両脇はミャンマー人スタッフ=タイ・バンコクで小堀晋一が9月19日写す
●諦めた格闘技も再挑戦
日本での絶望的な職場環境から、タイで「独立」を果たそうとしている日本式居酒屋「しゃかりきナナ店」の店長、荒東英貴さん(31)。「ひでちゃん」の愛称で親しまれる巨漢120kgの若者だが、とにかくフットワークが軽い。しゃかりきグループが新興著しいミャンマー・ヤンゴンに支店を出すことを決めると、「僕が行きます」と立候補。民主化の始まったばかりの当時は、今よりもまだインフラが整っておらず、そんな中を7ヵ月間も滞在し、店作りに励んだ。