漢方スローライフ 季節と一緒にいい加減(160)大暑 暑さ指数と枝豆のススメ

2023.07.01 336号 08面
枝豆サラダ

枝豆サラダ

枝豆

枝豆

 ●24節気 大暑(7月23日~8月6日頃)

 大暑は1年で一番暑くなる時期。そして今年も暑い夏という長期予報が出ています。環境省の熱中症予防サイトでは「暑さ指数地図」を表示して、注意を喚起しています。

 暑さ指数(WBGT)とは、気温だけではなく湿度と輻射熱の数値を加味して算出した、人体と外気との熱のやりとりに関する指標で、運動時の熱中症予防については21未満ならほぼ安全。25を超えると警戒域に入り、積極的に休憩を取り、水分や塩分を補給することを推奨しています。

 大暑の頃の仕事や運動の後は「とりあえず、ビールと枝豆」という人も多いでしょう。枝豆は大豆を未成熟な状態で収穫したもの。アミノ酸の仲間のメチオニンがアルコールの分解を助け肝臓への負担を軽くし、リン脂質のレシチンが肝臓にたまった脂肪を分解するとされます。この組み合わせは、「ぴったりでおいしい」だけでなく理にかなっているのですね。

 ●ごうんろっきで気象うらない

 五運六気・2023年(癸卯年)

    *

 主運が土太過で蒸し暑さがありながらも、客気が太陽寒水で涼しさを感じそうです。

 五運は、5惑星「木(風)・火(暑、熱)・土(湿気)・金(乾燥)・水(寒)」をなぞらえた天の気。六気は、地球の地の気である「風・寒・暑・湿・燥・火」。この組み合わせで24節気ごとに巡ってくる気象と、それが私たちの身体に及ぼす影響を予想するのが「五運六気」。

 ◆枝豆サラダ

 疲労回復して胃腸を元気に!

 エネルギー117kcal たんぱく質4.3g 塩分0.8g(1人分)

 〈材料・2人分〉

 ・枝豆(さやつき)……120g

 ・きゅうり……1本

 ・ブロッコリースプラウト……小1パック

 ・サラダ菜……2枚

 ・梅干し……中1個

 A・すり白ごま……小さじ1

 A・オリーブオイル……小さじ2

 A・はちみつ……小さじ1

 〈作り方〉

 (1)枝豆は塩ゆでし、さやから出しておく。きゅうりはさいの目に切る。

 (2)梅干しは種を取り出して細かく刻み、Aを混ぜる。

 (3)器にサラダ菜を敷き、(1)とブロッコリースプラウトを盛りつけ、(2)をかける。

 ●枝豆 Edamame

 【栄養学】畑の肉と言われる大豆の未熟な種子で、良質なたんぱく質が豊富。ビタミンB1、B2に加え、ビタミンCも含みます。

 【薬膳学】暑い夏、冷たい飲み物や食事は脾胃を傷つけることに。枝豆で胃腸の元気を取り戻しましょう。

 東京栄養士薬膳研究会

 国際薬膳師・中医薬膳専門栄養士飯田和子(レシピも)

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