酒類流通の未来を探る2024
新型コロナウイルス禍で生まれたうねりが、酒類業界に変革を迫っている。あえて飲まない選択肢が広がり、外飲み文化も変わりつつある中、「量」を追う売り方は消えゆく運命にある。「質」で選ばれる時代への生き残りをかけて、高単価でも売れる付加価値創出への改革は待ったなしだ。(岡朋弘)
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◆酒類流通の未来を探る:「良い酒高く」待ったなし 価値創造、質で選ばれる時代
酒類 2024.07.20新型コロナウイルス禍で生まれたうねりが、酒類業界に変革を迫っている。あえて飲まない選択肢が広がり、外飲み文化も変わりつつある中、「量」を追う売り方は消えゆく運命にある。「質」で選ばれる時代への生き残りをかけて、高単価でも売れる付加価値創出への改革は待…続きを読む
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酒類流通の未来を探る:構造変わるビール類 存在感増すノンアルコール
酒類 2024.07.20酒類市場の今後を考える時、24年夏の時点で重要と思われるのがビール類とノンアルコール飲料だろう。全体の3分の2とされ市場で最大ボリュームを占めるビール類は、酒税改定に起因する構造変化の真っ最中。一方のノンアルコール飲料は健康志向の高まりをはじめとする…続きを読む
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酒類流通の未来を探る:炭酸割り急速に拡大 日本酒業界にも波及
酒類 2024.07.20酒類を炭酸水で割る飲み方が、カテゴリーの枠を超えて急速に広がっている。ウイスキーハイボールが定着したことで、本格焼酎や紹興酒、ボタニカル(草根木皮)で香り付けした蒸留酒「ジン」などでも炭酸割りが人気を集めるようになった。炭酸割り提案が日本酒業界にも波…続きを読む
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酒類流通の未来を探る:明治屋・磯野太市郎社長 ストーリーを飲む時代
酒類 2024.07.20◆酒の楽しさ原点に プレミアムスーパー「明治屋ストアー」を国内外に展開する明治屋。「洋酒の明治屋」として、酒の楽しさを伝えようとストーリー性を重視した需要創造に挑戦している。磯野太市郎社長・小売事業本部長に聞いた。(聞き手=杉田尚日本食糧新聞社長、…続きを読む
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酒類流通の未来を探る:小売最前線 SM=酒類で店舗イメージを刷新
酒類 2024.07.20●食物販に波及効果大 酒類の量販機能に限れば、ディスカウントストアやドラッグストア、オンラインチャネルが台頭し、スーパーにかつてほどの優位性があるわけではない。一方、ここ数年で「家飲み」シーンが増加したことを契機に、ワインや洋酒、日本酒などを用いて…続きを読む
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酒類流通の未来を探る:小売最前線 CVS=チューハイ・洋酒がけん引
酒類 2024.07.20●価格など多様なニーズ対応 CVSの酒類を含めた消費環境は、昨年5月からのコロナ5類移行による行動制限の完全な解除による人流の本格的な回復、インバウンド需要、猛暑の追い風に加え、コロナによる家飲み需要も一定程度定着したとの声も聞く。今年もカテゴリー…続きを読む
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酒類流通の未来を探る:外食最前線 「飲酒ガイドライン」影響薄
酒類 2024.07.20●新店業態の潮流に変化 昨年5月に新型コロナウイルスの感染法上の扱いが5類へと移行し、規制のない営業が常態化してから1年が経過した。日本フードサービス協会の外食産業市場動向調査によると、外食全体の2024年5月度の売上高は前年比6.3%増、コロナ以…続きを読む
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酒類流通の未来を探る:業務用酒販DX最前線 都内3社の取り組み
酒類 2024.07.20●コロナ禍の苦境乗り切る コロナ禍で飲食店の休業・時短のみならず酒類の提供自粛などにより、売上げは7割減、8割減と大打撃を受けた業務用酒販店。現在、活況を取り戻しつつある居酒屋なども、経営の基盤となる店舗数は戻ってはいない。コロナ禍の苦境を乗り切る…続きを読む
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酒類流通の未来を探る:柴田屋ホールディングス 人材戦略として推進
酒類 2024.07.20◇業務用酒販DX最前線 都内3社の取り組み ●LINE販促で成功事例続々 柴田屋ホールディングス(HD)は、業務用酒販の柴田屋酒店を核に物流業や飲食・小売業、輸入業、惣菜販売業と幅広く事業展開を行っている。ホールディングス化したのは2018年だ。…続きを読む
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酒類流通の未来を探る:佐々木 空容器の回収に導入 日本酒の新たな飲み方提案も
酒類 2024.07.20◇業務用酒販DX最前線 都内3社の取り組み 佐々木は、クロスマートが提供する「クロスオーダー空容器回収」を業界で先駆けて導入した。同サービスのリリースは2024年4月。佐々木は2年前から開発に協力し、検証を行ってきた。 ビールの瓶・樽などのリター…続きを読む
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酒類流通の未来を探る:勝鬨酒販 業務改善で営業強化 ディープな“TOKYO物…
酒類 2024.07.20◇業務用酒販DX最前線 都内3社の取り組み 勝鬨酒販は「東京島酒」やこだわりの日本酒の品揃えを充実させている。「東京島酒」とは、東京島しょ地域で製造される独自の文化で発展していった蒸留酒のことだ。2024年3月にはGI(地理的表示)認定を受けている…続きを読む
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酒類流通の未来を探る:名畑 飲食店支援、引き続き注力 働きやすい職場環境づく…
酒類 2024.07.20◇エリア有力卸の取り組み 業務用酒類食品卸の名畑(名畑豊社長)は、23年から取り組む飲食店支援のためのスマートフォンを使ったセルフオーダーシステム「スマホオーダー『よろこんで!』」と、厨房の課題を解決する「ミラブルプロダイナー」の販売に引き続き注力…続きを読む
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酒類流通の未来を探る:秋田屋 コロナ禍前19年まで回復 地域卸ならではの価値…
酒類 2024.07.20◇エリア有力卸の取り組み 酒類食品卸である名古屋市の秋田屋は販売チャネルごとに異なる戦略を展開し、今期98期(24年7月期)の業績は売上総利益、営業利益、経常利益が総じてコロナ禍前の19年水準まで回復する見通しだ。浅野弘義社長は「コロナ禍の期間中の…続きを読む
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酒類流通の未来を探る:新潟酒販 モノ・コト売り 二輪で展開
酒類 2024.07.20◇エリア有力卸の取り組み ●県産酒の徹底的な拡売へ注力 新潟県内トップの酒類卸・新潟酒販は、引き続き県産酒の徹底的な拡売に力を入れていく。県人口が減少する中、県外の小売業に売っていくため、国分グループ各エリア展示会にもブースを出展、アピールしてい…続きを読む
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酒類流通の未来を探る:輸出動向=過去最高水準を維持 ウイスキー・清酒がけん引
酒類 2024.07.20日本産酒類の輸出の拡大基調が続いている。国内酒類市場が縮小する一方で、23年の輸出金額は前年比3.4%減の1344億円と、過去最高を記録した22年に次ぐ水準となった。減少要因は、世界的な物価高や一部の国・地域における消費減退、米国における長引く在庫調…続きを読む
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酒類流通の未来を探る:全国系卸の戦略=国分グループ本社 成功事例を社内横展開
酒類 2024.07.20◇国分グループ本社 東野聡執行役員マーケティング・商品統括部酒類部長兼戦略推進室長 国分グループ本社は今期も酒類の公正な取引を徹底しながら、売場の活性化を推し進める。「JWINE」の日本ワインや地酒蔵元会の日本酒といった日本各地の商材の提案を強化し…続きを読む
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酒類流通の未来を探る:全国系卸の戦略=日本酒類販売 酒プロとして良さ伝える
酒類 2024.07.20◇日本酒類販売・村上浩二取締役専務執行役員営業本部本部長 日本酒類販売は前期に同社初となる中期経営計画を始動し、卸機能のさらなる磨き上げと新領域への挑戦を掲げ、新たなスタートを切った。中計目標を一部前倒しで達成するなど好調に推移しつつ、酒類分野では…続きを読む
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酒類流通の未来を探る:全国系卸の戦略=三菱食品 売場の最適解導き出す
酒類 2024.07.20◇三菱食品・細田博英取締役常務執行役員商品統括 データ分析を得意とする三菱食品は、酒類の価値向上にも寄与するデジタルマーケティングでその存在感を増している。消費行動が変容する中、酒類売場の最適解を導き出す。三菱食品の細田博英取締役常務執行役員商品統…続きを読む
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酒類流通の未来を探る:全国系卸の戦略=三井物産流通グループ 統合メリットを追…
酒類 2024.07.20◇三井物産流通グループ・佐藤友治三井食品ユニット商品本部本部長 三井物産流通グループは4月、旧三井食品などグループ5社が合併し、新たな社名でスタートを切った。初年度に当たる今年は多様な企業の統合によるメリットを追求し、従来の食品酒類卸の枠にとらわれ…続きを読む
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酒類流通の未来を探る:全国系卸の戦略=伊藤忠食品 電子看板1万台突破へ
酒類 2024.07.20◇伊藤忠食品・福嶋義弘取締役・常務執行役員営業統括部門部門長代行(兼)商品本部本部長 小売店内に設置するデジタルサイネージ(電子看板)の導入を広げる伊藤忠食品は、今期(25年3月期)中に計1万台以上の設置を見込む。酒食をつなぐ魅力ある売場づくりを追…続きを読む
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酒類流通の未来を探る:全国系卸の戦略=日本アクセス 「チル酒」着実な広がり
酒類 2024.07.20◇日本アクセス・俵積田秀剛酒類MD部長 日本アクセスは23年から酒類のオリジナルブランドとして「チル酒」の提案を開始し、着実な広がりを見せる。同社が強みとするチルド物流を活用したお酒で、若年層や女性をはじめとした日常的に飲酒の機会が少ない層の酒類市…続きを読む
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酒類流通の未来を探る:北海道 存在感高まる酒類産地 知名度上げ「道産」需要喚…
酒類 2024.07.20コロナ下、逆境が続いた酒類業界だが、酒席の復活で料飲店や観光地の客数増、昨夏の記録的猛暑も後押しとなって「業務用酒類はコロナ前の8割前後まで復調」(大手酒卸)してきた。品種別では、大容量サイズの焼酎はダウントレンド、ビールは業務用が全体を押し上げ、ウ…続きを読む
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酒類流通の未来を探る:東北 ビールに多様な選択肢を 消費者との接点づくり強化
酒類 2024.07.20「人口減少など地方の課題が浮き彫りになる中で、単純に販売数量を増やすのは難しい。仮に量が減っても価格を落とさずに、品質による価値を高めていく努力が必要だ」。あるビールメーカー幹部は、縮小が懸念される東北6県の酒類市場についてこう私見を述べた。2030…続きを読む
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酒類流通の未来を探る:新潟 コロナ後も「家飲み」定着 県産酒は県外・海外に活…
酒類 2024.07.20新潟県内の飲食店もようやくコロナから回復してきたが、まだ19年に比べて「90~95%ほど」という声が聞かれる。食事主体の1軒目と2次会、3次会では回復の状況は異なり、特に後者主体の店は相変わらず厳しい状況に置かれているようだ。一方で、コロナで伸びた家…続きを読む
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酒類流通の未来を探る:山梨・長野 味・品質、国内外で高評価
酒類 2024.07.20●ブランド力高まる甲信ワイン 甲信エリアは、日本一のワイン産地だ。山梨県、長野県は日本ワインの製造量やワイナリーの数で、それぞれ全国1、2位。味、品質の評価も国内外で高まっており、両県産ワインはブランド力を高めている。 南北に長く全国4番目の面積…続きを読む
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酒類流通の未来を探る:関東 業務用回復、個人店好調 製配販3層で日本酒活性化
酒類 2024.07.20関東の中心、東京エリアの酒類需要は回復傾向にある。小売市場は値上げにより店頭価格が上昇し苦戦を強いられている一方で、業務用市場は人流回復やインバウンド需要の高まりなどを取り込み、小売の減少分を業務用で補う構図となっている。コロナ禍では特に和酒需要が落…続きを読む
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酒類流通の未来を探る:中部 想定以上の回復スピード インバウンドで観光地盛況
酒類 2024.07.20行動制限の解除に伴う人流回復を受け、中部地区の酒類をめぐる市場環境は想定以上のスピードでコロナ禍前の水準までに回復し、おおむね活況を呈する。インバウンド需要の回復に伴い、観光地である伊勢(三重県)や高山(岐阜県)、ターミナル駅のある名駅周辺の飲食店も…続きを読む
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酒類流通の未来を探る:近畿 万博開幕へ機運の高まり キャンペーン、記念酒を企…
酒類 2024.07.20開幕まで1年を切った大阪・関西万博に向け、地元の関西エリアでは酒類業界でも機運の高まりがみられる。サントリーは近畿エリア限定で8月19日まで、家庭用で同社全商品、業務用で同社ビール類樽詰8商品を対象に「大阪・関西万博 入場ペアチケットが当たるキャンペ…続きを読む
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酒類流通の未来を探る:中国 獺祭NY蔵が本格始動 旭酒造、米国市場を開拓
酒類 2024.07.20中国エリアでは、日本酒「獺祭(だっさい)」蔵元の旭酒造の動きに目が離せない。同社が米国ニューヨーク州で2016年から建設計画を進めてきた「獺祭BLUEニューヨーク蔵(DASSAI BLUE Sake Brewery)」が現地時間で昨年9月23日(日本…続きを読む
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酒類流通の未来を探る:九州 福岡県、食と酒でアプリ 若手視点の提案際立つ卸も
酒類 2024.07.20九州エリアでは、福岡県が2022年から「福岡の食と酒公式アプリ」を配信している。「福岡の地魚応援の店」「福岡の地酒・焼酎応援の店」合わせて、1000店以上の「応援の店」を掲載。エリアや料理ジャンル、店名での検索に加え、現在地から近くの店を探すことも可…続きを読む