塩特集

調味 2020.08.19
塩特集

 新型コロナウイルスの感染拡大で、塩の市場環境が大きく変化した。減少傾向にあった家庭での使用量は、外出自粛に伴う調理機会の増加でやや回復。旺盛なインバウンドに支えられ伸びていた飲食店や宿泊施設向けの塩の供給は一気に停滞した。味噌や醤油など食品加工用への供給は安定しているものの、減塩・低塩商品を求める消費者の声は年々高まっている。人口減少が続く日本市場でシェアを拡大するためには、こうした変化の波をとらえた商品開発やプロモーションが必要であり、販路拡大を視野に入れた“新しい価値の提供”が重要になってくる。(涌井実)