国内食品業界は原材料調達から加工製造、物流配送、販売などあらゆる局面下で、長期にわたるコストアップを受けている。23年12月現在、原料調達は一部回復基調がみられるものの、為替円安やエネルギーコストの高騰などさまざまな要因が複合的に絡み合う形で各市場の…続きを読む
◆商慣行是正へ総力戦 ドライバーの時間外労働上限規制(年960時間)がいよいよ4月1日からスタートする。これによって生じるトラック輸送能力の不足割合は最大14.2%。何も対策を講じなければ、30年に34.1%に跳ね上がる見通しだ。運べないリスクの顕…続きを読む
昨年から国際基準(コーデックス規格)との整合性を視野に入れた食品表示制度の中長期的な見直しが始まったほか、今年4月には食品衛生基準行政が消費者庁に移管されるなど、消費者庁の食品産業関連の施策に大きな変化がみられている。同庁の新井ゆたか長官に、食品産業に…続きを読む
◆重要性増すリーダーシップ 気候変動や物価高、物流の2024年問題など食品産業をめぐる主要課題に共通するテーマとして“協調領域”の拡大が重要視されている。農林水産省の動きもそうした状況に対応し、昨年には「食品産業の持続的な発展に向けた検討会」「適正…続きを読む
2024年の食品業界は長期にわたるデフレから脱却し、適正価格と付加価値に基づく成長の好循環を生み出すことが期待される。 パンデミックや国際情勢変動に伴う円安と資源・原資材価格の上昇を受け、わが国を取り巻くコスト環境は大きく変貌。昨年の食品市場では2…続きを読む
◇景況見通しは改善優勢 日本食糧新聞社・日食動向調査室は、23年11月中旬から12月前半にかけて、食品界経営者・有識者アンケートを実施した。質問内容は(1)24年の食品業界もしくは自社にとってのキーワードとその理由(2)24年の景況判断について、良…続きを読む
◆業態・PB開発活発化 ドラッグストア(DgS)業界は24年、アフターコロナで消費環境が新たな局面に移る中、変化対応力が問われる。コロナ禍に内食需要で伸長し、DgSでの食品の役割はワンストップショッピングの機能を実現する上で重要な役割を果たした。そ…続きを読む
ファミリーマート(細見研介社長)は店舗のメディア化を推進しポストコロナ時代の新たなコンビニエンスストア(CVS)の未来像を追求する。23年11月には初の大型イベントでCVSの新たな価値、コンセプトを示す試みに挑戦した。24年の経営環境は不透明感が強い…続きを読む
◆物流問題も克服へ コンビニエンスストア(CVS)は24年、新型コロナウイルスの感染法上の位置付けが5類に移行して2年目に入り、ポストコロナ下で本格的に競争力が問われる。23年は価格も柔軟対応しながら重点商品の競争力強化や新たな商品開発を中心に新し…続きを読む
ミニストップ(藤本明裕社長)はコンビニエンスストア(CVS)とファストフード(FF)店を融合させた独自フォーマット「コンボストア」の再構築を進めている。全店規模でワークスケジュールに基づきオペレーション改革に取り組み、店内加工FFの売上げ増につなげて…続きを読む