新春特集2024第1部
新春特集第1部:コストインフレ・価格転嫁 店頭売価アップで景気回復足踏みか
温暖化による干ばつなど異常気象の常態化もコストプッシュの大要因となる
食品最多の価格改定を経て、店頭価格の適正化が進む食用油。オリーブオイルやごま油などの付加価値ジャンルは、依然厳しいコスト環境が続いている
23年の消費者物価指数推移
国内食品業界は原材料調達から加工製造、物流配送、販売などあらゆる局面下で、長期にわたるコストアップを受けている。23年12月現在、原料調達は一部回復基調がみられるものの、為替円安やエネルギーコストの高騰などさまざまな要因が複合的に絡み合う形で各市場のコストプッシュに直結している。これに伴い、店頭売価は上昇し、わが国の食品業界はまさにインフレの最中にある。足元では下落に転じる動きもあるが、コストプッシュの大きな起点となった新型コロナ以前と比較すると、過去に類を見ない短期間のう
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新春特集2024第1部
総合2024年の食品業界は長期にわたるデフレから脱却し、適正価格と付加価値に基づく成長の好循環を生み出すことが期待される。パンデミックや国際情勢変動に伴う円安と資源・原資材価格の上昇を受け、わが国を取り巻くコスト環境は大き […]
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