カレー特集:レトルトに新たな潮流 老舗メーカーが家庭用へ進出
2025.07.02
レトルトカレー市場はコロナ禍による内食化傾向などを背景にこれまで順調に市場を拡大してきた。現在は名店系カレーなどの成熟化による伸びの鈍化がみられるが、レンジ対応による一層の簡便化など進化を続けており長期的にはさらなる成長が見込まれる。このような市場環…続きを読む
カネカサンスパイスは今年春発売の「スパイス専門店のカレースパイス」を機に、家庭用「SPANION」ブランドでEC市場に求められるカレーバリエーションを完成させた。量販店の棚にはない大容量や振り切ったレベルの激辛味、グルテンフリーなどマニアックさを求め…続きを読む
インデアン食品のカレー事業は家庭用カレー粉を中心に、業務用や加工用のカレー粉を製造、販売している。家庭用のカレー粉は75g、165g、400gの3種をラインアップし400gが大きく伸長している。400gは他の2種と比較して量が多くグラム単価が安い。最…続きを読む
エムトゥエムは戦前の西洋料理店「太平洋」をルーツとしその洋食屋仕込みの製法を受け継いでいる。神奈川県鎌倉市に本社と工場を立地し、健康にこだわった自然のおいしさのカレールウで高質店を中心に全国の小売店で販売している。直近の1年間では数量、売上げともに伸…続きを読む
テーオー食品のカレールウは昨年7月からこの5月までで前年を上回って推移した。カレー粉は前年を若干下回る形となった。物価高による消費者の節約志向などで給食向けが伸び悩んだことなどがその一因。 製品別に見ると、これまで順調に成長を続けてきた品質にこだわ…続きを読む
エム・シーシー食品は、家庭用・業務用ともこだわりの新・改良カレーを複数投入した今期、カレー類実績を家庭用で前年比5%増、業務用は前年超えで着地する見通し。ゴールデンウイーク期間中にはカフェ英國屋、キーコーヒーとの3社共同運営で大阪・関西万博のORA外…続きを読む
ナイル商会のカレー関連は家庭用が好調に推移し、業務用は伸び悩んでいる。家庭用のカレー粉は地方などで取り扱いが増えたことが伸長の要因だ。またコロナ禍で家庭内食化が進んだことに加え、物価高による消費者の節約志向により100gタイプが伸長している。業務用は…続きを読む
平和食品工業のカレー事業は、ルウやレトルトなどの業務用に加え、近年は等々力伽哩研究所を立ち上げ家庭用製品の開発、販売に取り組んでいる。 業務用ではこの3月までの1年間でレトルト、ルウともに前年比約2桁増の伸長と好調だ。レトルトではゴルフ場のレストラ…続きを読む
江崎グリコは“おいしい塩分量”を軸に価値向上したカレー商品群の魅力訴求に力を入れる。24年にカレー主力ブランド「プレミアム熟カレー」「ZEPPIN」「LEE」の塩分量見直しと価格改定で価値向上を図ったが、25年はおいしく満足度の高い味と1食当たりの塩…続きを読む
エスビー食品のカレー事業はこの3月まででカレールウ、レトルトカレー、カレー粉ともに前年を上回った。家庭用、業務用、輸出累計の金額ベースでカレールウは前年比7.4%増の338億9000万円、レトルトカレーが同5.0%増の164億1000万円、カレー粉が…続きを読む
ハウス食品のカレー事業の家庭用カレールウ、レトルトカレーともに前年を上回って推移した。この3月までの1年間でカレールウは前年比5.0%増の401億円、レトルトは全体で同4.2%増の216億円となった。レトルトカレーは同4.6%増。カレールウは一昨年6…続きを読む