キャッシュレスで三方良し ~アメックスの企業間カード決済で業務改善~【PR】
カード加盟店:株式会社 カクヤス 執行役員 兼 首都圏第一支社長 兼 第二営業部部長
金山逸斗氏
カード会員:株式会社宗達 代表取締役社長 新田真治氏
国内キャッシュレス決済比率は、個人消費がけん引し、2023年には39.3%と過去最高を記録(※1)。一方、企業間決済では市場規模780兆円のうち、キャッシュレス取引額は約5兆円程度(※2)。キャッシュレス化を後押しする経済産業省は、法人カードに期待を寄せている。法人カードは、経理の業務効率化や取引で発生する出費をカード払いにすることにより資金繰りの安定化、カードの利用状況の可視化によるガバナンス強化など、経営面やコンプライアンス面での利点が期待できる。
その中で注目されているのがアメリカン・エキスプレス(以下、アメックス)の企業間決済サービスだ。アメックスは、中小規模企業の経営者と個人事業主向けの法人カードとして〝ビジネス・カード”を発行している。17年にアメックスの企業間決済を導入したカクヤス・金山逸斗執行役員とカクヤスの得意先で24年にアメックスのビジネス・カード会員となった宗達・新田真治社長に企業間カード決済のメリットなどを聞いた。
※1 出典:経済産業省 https://www.meti.go.jp/press/2023/03/20240329006/20240329006.html
※2 出典:経済産業省 https://www.meti.go.jp/meti_lib/report/2022FY/000294.pdf
カード決済により顧客満足度向上 差別化の大きな機能に(カクヤス)
–まずは自己紹介をお願いします。
金山 カクヤスに入社して25年、業務用一筋で飲食店の営業を担当してきました。コロナ禍は厳しい状況が続きましたが、現在はコロナ前を上回る業績へとV字回復しています。
飲食店向けのお客さまは首都圏だけで4万軒、その他関西、九州にも展開しております。当社は飲食チェーン店向けのルート配送や個人飲食店向けの即配ときめ細かな物流対応をしています。飲食店向けの販売が約7割になります。
新田 2016年、東京・初台に「すし宗達」を開店しました。現在は都内4店舗、名古屋1店舗、計5店舗を展開しています。初台「すし宗達」はミシュランのビブグルマンに2023年まで3年連続で選出されましたが、建物の老朽化により24年に閉店しました。しかし、渋谷の「すし光琳」は4年連続でビブグルマンに選出されました。おいしい寿司をお値打ちに食べていただける、町寿司を展開しています。
●集金業務の負担軽減に
–アメックスの企業間決済サービスの導入前に抱えていた課題はありますか。
金山 飲食店さまからは代金支払いに関する選択肢の狭さを指摘されていました。また、煩雑な支払い業務を効率化したいという要望もいただいていました。
当社としても営業の集金業務をなくしたいと考えていました。集金はスケジュールが合わないと何度も足を運ばなければならないですし、場合によってはお店の営業時間内に集金に行かざるを得ず、ご迷惑をおかけしてしまうこともありました。そこに対する営業の負担の軽減が課題としてありました。
–未収の問題などは。
金山 業務用酒販は掛け売りが基本ですし、そうでないとそもそも商売が始まりません。銀行と違って担保をいただくこともないです。未収問題は酒販や業務用卸業界の共通の悩みだと思います。
—新田さん、導入前に抱えていた課題はありますか。
新田 特になかったです。しかし、振り込みの手間がなくなった、使った明細がわかるなどカード決済による効率化のメリットは感じています。実は課題はあったけれど、カード決済を導入して初めてそれが課題だったんだと認識しました。
–B2Cでは、来店されたお客さまのカード支払い比率はどれくらいですか。
新田 今は50、60%がカード支払いのお客さまです。私の肌感覚ですが、私がすし業界に入った20年前は10%にも満たなかったと思います。まだ、カードを使う人の方が珍しかったです。B2Cのキャッシュレス化はここ5、6年で急速に増えてきたなと感じています。
–アメックス企業間決済サービス導入のきっかけは。
金山 もともと「なんでも酒や カクヤス」では店頭や個人向けECサイトでカード決済を導入していました。業務用でも今後のビジネス展開を模索している中でアメックスさんから企業間カード決済のご提案をいただきました。
カード決済は端末機が必要というイメージで、使い勝手が悪いと思っていました。しかし、端末機は不要で、お取引先の決済をアメックスに集約でき、与信管理や集金業務の手間がなくなり、なおかつ支払いサイトが短縮され、キャッシュフローが改善するというメリットのあることを理解しました。
また、特に今まで現金や振り込みでお支払いいただいていた飲食店さまが、アメックスのカード決済に切り替えていただくとポイント(※1)が貯まるのは、顧客満足度の向上という部分で競合他社との差別化を図るためのサービスとして大きな魅力を感じました。
●カード決済が縁で新規開拓も
–飲食店に案内された時の反応は。
金山 さまざまです。もともと顧客であったアメックスのカード会員さまには「カードで仕入れの支払いもできるんだ」と理解していただけました。新たにカード決済を希望される飲食店さまにはアメックスのサポートにより、酒類販売が本業である当社の営業では説明できない掘り下げたアメックスのサービス内容を丁寧に提案することができ、飲食店さまの納得感も得られました。また、これが縁で新規取引につながった例も多々あります。
–すぐに決まるものですか。
金山 そんなに簡単ではないです。一度越えてしまえばたいしたハードルではないですが、まずカード入会審査があり、年会費などがあります。
–では新田さん、導入のきっかけを教えてください。
新田 アメックスの営業の方から電話で説明を受けて、即決しました。もちろんその前にカクヤスさんから説明も受けていましたよ。
私にとっての決め手は、年会費の金額と、カード決済で得られるポイントを相殺するとポイントの方が上回るのでお得と感じたからです。この年会費とポイントの差異でサービスを導入する店舗、導入しない店舗が分かれると思います。
–ある一定の金額を超えるとポイントのメリットが大きくなるのですね。そして、なおかつ業務の手間も改善されると。
新田 それと私自身、アメックスのカードを持つというのは憧れでもありました。それもちょっとあります(笑)。でも、声をかけていただいた時、自分も認められたのかなとうれしかったです。
店舗でもアメックスを導入していて、私の勝手なイメージですが、アメックスのカードで支払われるお客さまは高単価な印象です。
–カード加盟店になって自社の業務で実感したメリットは。
金山 飲食店さまへの請求行為がなくなり、業務改善ができました。
これは業務用酒販営業担当が思っている業界共通のイメージですが、飲食店経営者はまず人件費を払わなければならない。そして家賃を払わなければいけない。電気、ガス、水道が止まったら営業できないから支払わなければならない。そのため酒類は後回しになるのかなと(笑)。しかし、営業担当者は代金回収までが業務です。この肉体的・精神的負担を軽減させられるということは大きいです。この軽減できた時間・体力を新たな提案など前向きな業務に使えます。
管理しやすいキャッシュレス 福利厚生にポイント活用(宗達)
–ビジネス・カード会員としてどんなメリットを感じていますか。
新田 繰り返しになりますが、やはりポイントが貯まることです。そのポイントを社員と他店へ勉強のために食事に行く際の食事代の支払いなどに使っています。今後は、社員の満足度向上のために福利厚生を充実させたいと思っています。(※2)
人手不足といわれていますが、お陰様で当社は人材に恵まれています。近々、都内に「すし宗達」の看板を復活させたいと思っています。
–複数店舗を運営するのは大変だと思います。特に金銭管理は大変です。カード決済でだいぶ楽になったのでは。
新田 手元に現金がないというのが一番管理しやすいです。現金のあること自体がトラブルの元になります。
私の修業時代は、現金じゃらじゃら、親方がレジのお金をポケットに入れ、そのまま飲みに行くという時代でした。もうそんな時代ではありません。今後、キャッシュレス化はどんどん進んでいくと思います。飲食店経営者は、早い段階で対応すべきだと感じています。
–加盟店から見て、飲食店が感じているメリットは。
金山 仕入れにカード決済を使いたいという要望は多くありました。支払いの選択肢を広げられたというのは飲食店さまにとっても大きなメリットとして感じていただけています。
酒類の取引は、特定の酒販が1店舗まるまる納入するのではなく日本酒、ワイン、ビール、ソフトドリンクとカテゴリーごとに仕入れが分かれているケースが多いです。これは店舗が増えるごとに仕入先が増える、専門性の高い商品は専門店からといった商習慣的な流れなどケースはさまざまです。それが「当社はカード決済ができます」とご提案するとすべて当社にまとめていただけるというケースもあります。カード決済を求められる飲食店さまに、そのサービスを提供できるというのは飲食店、当社双方にとって大きなメリットです。
新田 実は、当社も最初は別の酒販店から仕入れていました。しかし、別の酒販店さんは定休日があったりとタイミングが合わないことも…店舗は狭いので在庫を抱えることもできません。そこでカクヤスさんにお願いしました。当時は、年末年始も営業していたこともあり、カクヤスさんが配達してくれて、とても助かりました。
金山 ありがとうございます。カード決済が可能なのはもちろん、365日稼働するフットワークのよさが当社の最大の機能です。
—新田さんはポイントの他には。
新田 私が使いこなせていないだけですが、ビジネス・カードの種類ごとにいろいろなサービスがあると聞いています。もう少し使いこなせるようになりたいと思います。
●海外展開のサポートに期待
—今後の展望は。
金山 アメックスが展開しているビジネス・マッチングのサービスなどを活用し、新たなビジネスの創造、ビジネスチャンスを創出していきたいと思います。
新田 将来的には海外含め30店舗を目標としており、アメリカやニュージーランド、ヨーロッパ圏も視野に入れ展開していきたいと考えています。また、アメックスさんの営業の方から海外でカードを発行していて、グローバルにサポートサービスを展開し、各国で連携しているのはアメックスならではと聞いています。海外でのサポートにも期待しています。
また、お酒に限らず幅広い品目の仕入れがカード決済になってくれたらありがたいです。ポイント云々だけではなく、店舗展開していく上で効率的ですし、管理の面で役立ちます。
—個人消費の後押しで社会的にキャッシュレス化が進んでいます。消費者はカード決済が当たり前となっており、利便性を実感しています。今回、加盟店(サプライヤー)の株式会社 カクヤス・金山執行役員、カード会員(バイヤー)の株式会社宗達・新田社長からお話を聞き、カード決済はサプライヤー、バイヤー、カスタマーの三方良しのサービスだということがわかりました。ありがとうございました。
【企業プロフィール】
- 株式会社 カクヤス
- 設立=2020年、年商=1,235憶円(2024年3月期) 首都圏および関西、九州において「なんでも酒やカクヤス」を展開。約250ヵ所の物流拠点で飲食チェーン店へのルート配送および個人飲食店への即配、家庭向け即配など、きめ細やかな配達サービスを行う 。
【プロフィール】
- 新田真治(にった・しんじ)株式会社宗達社長
- 北海道小樽市出身。すし店で修業し、2016年東京・初台に「すし宗達」で独立。「すし芦舟」(初台)、「すし光琳」(渋谷)、「すし其一」(人形町)、「すし宗達」(名古屋)、「すし乾山」(初台)を展開。「すし宗達」は2023年までミシュランのビブグルマンに選出(24年、建物の老朽化のため閉店)、「すし光琳」は4年連続ビブグルマン選出。
※3 メンバーシップ・リワード®のポイント
※4 ポイントを利用した際の会計処理および税務上の取り扱いについては税理士等へご確認ください