福島を「第2の生産拠点」へ ~福島から始める持続可能な農業を~【PR】
参入事例=株式会社吉野家ファーム福島様
●吉野家ファーム福島がひらく企業参入型農業の新たな可能性
~物流利便性と手厚い行政支援を生かし、グループ供給拠点と地域営農の次世代モデルを構築~
外食大手・吉野家ホールディングスのグループ企業として、平成25年に福島県白河市で産声を上げた吉野家ファーム福島。地元農家との共同出資により設立された同社は、先進的な「IT×農業」の取り組みや生産・一次加工の一体化モデルを確立し、持続可能な地域連携農業の先進事例として高い注目を集めている。吉野家やはなまるなどグループ各社で使用する食材となる農作物の安定調達と、日本農業の活性化に貢献を果たすと同時に、農業従事者の高齢化や担い手不足といった課題解決に挑む。同社専務取締役兼農場長の滝田国男氏に、豊かな農地と物流の優位性を求めて福島県へ進出した経緯や、現場における社員教育・地域コミュニティとの信頼関係構築、そして今後の展望について聞いた。

●「物流の利便性」と「豊かな農地」を求め福島へ
吉野家ファーム福島が発足する以前、同社は神奈川県横浜市においてグループ初の農場を運営していた。しかし、大都市圏特有の課題に直面することとなる。「横浜では農地が細分化されており、十分な生産量を確保することが困難でした。さらに深刻だったのが道路事情です。わずか2kmの距離を移動するのに交通渋滞で30分もかかるなど、日常的な作業効率の面で大きな障害となっていました」と滝田氏は当時を振り返る。
そうした中で新たな拠点として福島県を選択した最大の理由は、スケールメリットを生かせる豊富な農地と、吉野家東京工場(埼玉県加須市)へ至る物流の利便性だった。「東北自動車道などの高速道路網を利用すれば、埼玉の工場まで2時間程度で配送できる抜群のアクセスが決め手となりました。前日収穫したものを、鮮度の良い状態のまま、朝トラックで出発して、午後2時~3時には戻ってくることができます」(滝田氏)。現在、同農場では玉ねぎ・長ねぎ・米・白菜・キャベツなどを栽培。白菜は漬物用、キャベツはサラダ用として出荷されている。


●吉野家HD社員教育の場としても重要な役割果たす
吉野家ファーム福島は、食材への感謝を育む「社員教育」と、地域と共に歩む信頼関係の構築を目指し、吉野家グループにおいて重要な位置を占めている。農場運営は単なる食材調達の場にとどまらない。吉野家ホールディングス全体の社員教育という重要な役割も担っている。「店舗の店長らが実際に農場へ赴き、自ら手を動かして農業を体験します。作物を育てる大変さや生産者の苦労について身をもって知ることで、食材の大切さや感謝の気持ちを育み、店舗でのサービスや調理に対する意識向上につなげています」と滝田氏はその意義を語る。
企業が地方の農村地域へ参入する際、最も重要となるのが地元農家や地域コミュニティとの関係性だ。吉野家ファーム福島では、土地の賃貸借や営農を進めるにあたり、地域の共同作業や草刈りといった草の根の活動へ積極的に参加。さらに、農場の看板には滝田氏自身の携帯電話番号を大きく明記し、近隣住民からの相談や要望、苦情をダイレクトに受け止める体制を整えた。こうした誠実な取り組みが功を奏し、地元農家との深い信頼関係が構築されている。
収穫された作物は、農場に隣接する加工センターへ運ばれる。ここで土落としや選別・調製といった「一次加工」を行うことで、工場への出荷仕様へとスピーディに整えられる。これにより経営面の効率化が図られるだけでなく、農繁期における安定した労働力の確保や、地域における貴重な雇用の創出にも大きく寄与している。
●充実した福島県の支援体制
こうしたスムーズな拠点立ち上げと安定運営の背景には、福島県による手厚い企業参入支援制度の存在があったという。「福島県は全国第3位の広大な県土を持ち、首都圏へのアクセスも極めて良好です。特に事業開始にあたり、収穫物の保管や出荷準備に不可欠な倉庫・冷蔵庫といった『建屋建設』に対する助成制度を活用できたことは非常に大きな助けとなりました」と滝田氏は行政のサポート体制を高く評価する。
高齢化と担い手不足が加速する日本の農業において、安定した給与体系や設備投資力を備えた企業型農業組織の存在は、地域の農地維持においても重要な役割を果たしている。
●次世代へ引き継ぐ農業
吉野家ファーム福島は今後、水田面積約70ヘクタール経営の達成を目標に掲げ、生産規模のさらなる拡大を目指す。しかし、その視線は単なる企業の事業拡大にとどまらない。「地域で高齢化や離農が進む中、離農される農家さんの大切な農地の受け皿となり、地域の農地を守っていきたいと考えています。同時に、農業に志を持つ若い新規就農者の受け入れや育成を強化し、持続可能な農業の未来をこの福島から創り出していきたい」と滝田氏は強い抱負を語った。消費者に安全・安心な「食」を届け続ける企業としての使命感と、地域社会とともに歩む企業姿勢。吉野家ファーム福島の挑戦は、福島県の豊かな気候風土と調和しながら、新たな農業のあり方を力強く提示している。
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【お問い合わせ先】
<農業参入全般に関すること>
福島県農業経営・就農支援センター:024-521-8676
<補助事業に関すること>
福島県農林水産部農業担い手課:024-521-7381
福島県担い手育成総合支援協議会(福島県農業会議):024-524-1201
福島県農林水産部農業担い手課