エネルギーサービス「Enerico」とコージェネレーションシステムを導入し、省エネ・BCPを実現【PR】

日本ホワイトファーム㈱ 
知床食品工場

工場写真

企業のSDGs(持続可能な開発目標)への取り組みが加速化する中、ニッポンハムグループの日本ホワイトファーム㈱知床食品工場は、ヤンマーのエネルギーサービス「Enerico」とコージェネレーションシステムを導入し、エネルギー消費量の削減とBCP(事業継続計画)にも対応、持続可能な社会の実現を目指している。

オリジナルブランドの「国産鶏肉 桜姫」と「知床どり」
オリジナルブランドの「国産鶏肉 桜姫®」と「知床どり」

「安心・安全・満足」な鶏肉を食卓へ

日本ホワイトファームは、ニッポンハムグループの養鶏事業として全国で4事業所を展開。オリジナルブランドの「国産鶏肉 桜姫®」「知床どり」「ホワイトチキン」など、鶏の育成から処理、加工まで、一貫した生産体制で全国の食卓に「安心・安全・満足」を届けている。

知床食品工場次長の小山明仁氏は、「弊社では、地域社会に根差し、自然環境を守りながら共に発展することを目指し、収益性を伴ったサステナブルな事業モデルへのシフトに取り組んでいます」と話す。

小山明仁氏
知床食品工場 次長(兼)設備管理課 課長 小山明仁氏

食品工場に欠かせない熱エネルギーの「省エネ化」

食品工場の生産ラインでは、大量の熱エネルギーを利用している。知床食品工場では、熱利用に関して二つの課題があった。

  • ①重油ボイラーの老朽化により効率が低下しており、地下の重油タンクも耐用年数を迎えようとしていた。
  • ②省エネ法に対応する「中長期5カ年計画」において、年平均1%以上のエネルギー消費量の削減を目指していた。

工場設備の更新は、長期的な目線で計画が立てられる。知床食品工場においても、設備更新の検討が慎重に進められていた。

ヤンマーのコージェネとエネルギーサービスを導入

知床食品工場は、CO2排出量の少ないヤンマーのLPGコージェネレーションシステムとエネルギーサービス「エネリコ」の導入を決定する。

「私が設備管理の担当になったのは4年前の2018年4月。実は、それ以前からヤンマーさんよりコージェネの提案を頂いておりました。その内容に興味を持って社内で試算すると、省エネ性・CO2排出量の削減など、『総合的に導入メリットがある』と思いました。またメリットの一つに、『特別高圧の回避』がありました。特別高圧は、電気主任技術者の常駐が必要になるなどコストアップになるため、電気契約の課題でした。しかし、コージェネ発電で超過分を補助すれば『従来の高圧契約を進めることができる』と考えました」(小山氏)

ヤンマー製コージェネレーションシステム
ヤンマー製コージェネレーションシステム

コージェネの導入を決定付けた「ブラックアウト」

さらに、知床食品工場がコージェネの導入を決めた理由として、18年9月6日に起きた「北海道胆振東部地震」があった。最大震度7の地震は、北海道の全域に及ぶ大規模停電(ブラックアウト)を起こした。知床食品工場でも冷蔵庫が2日間停止し、商品に大きな被害を出した。この経験を経て、緊急事態での「BCP(事業継続計画)」対策において、コージェネ導入の重要性が強く認識されることとなった。

省エネ・省テマ・BCP対策を実現

20年12月、ヤンマーのLPGコージェネレーションシステムとエネリコ(図1)が知床食品工場に導入された。

図1のシステムフロー図
図1 システムフロー図

「今回の設備更新では、常用電源としてのコージェネ利用はもちろん、停電時にも冷蔵、設備、避難時の照明やトイレの給排水、事務所機能など、事業が最低限維持できるシステムを組みました」と小山氏。

知床食品工場では、精肉への処理過程や場内の清掃、手洗いなど、多くの場面で温水を利用している。使用水量の4分の1を占める温水は、エネルギーコストを左右する要因の一つだ(図2)。またエネリコを採用したことで、エネルギーの運用管理はもちろん、「コージェネの遠隔監視機能で異常を感じたときにヤンマーさんから電話がかかってきました」とサポート体制のメリットも付け加えた。

※省テマ…エネルギー管理業務の削減など、手間を省くこと。

図2のEMSの導入効果
図2 EMS(エネルギーマネジメントシステム)の導入効果

コージェネ大賞「特別賞」受賞

2021年度 コージェネ大賞「特別賞」を受賞
2021年度 コージェネ大賞「特別賞」を受賞

今回の日本ホワイトファームの取り組みは、「EMS(エネルギーマネジメントシステム)を軸としたLPGコージェネによる省エネとBCP対策の実現」が「2021年度 コージェネ大賞」の産業用部門において「特別賞」を受賞した

ヤンマーのエネルギーソリューション

ヤンマーエネルギーシステム㈱は、省エネルギーやCO2削減、災害時の電源・空調機器などに関するBCPといった社会の要請に的確に対応し、持続可能な社会の実現に向けて、総合的なエネルギーソリューション(図3)を提供している。

  • ●エネルギーをかしこく創る「創エネソリューション」
  • ●エネルギーを無駄なく使う「熱電ソリューション」
  • ●廃棄物から新たなエネルギーをつくる「再エネソリューション」
図3のヤンマーエネルギーシステムの三つのソリューショ
図3 ヤンマーエネルギーシステムの三つのソリューション
従来の重油と比べてCO2の排出量が少ないLPガス
従来の重油と比べてCO2の排出量が少ないLPガス

ヤンマーのエネルギーサービス「エネリコ」は、施設のエネルギー使用状況を「見える化」し、管理・分析・制御、機器のメンテナンスまで行うトータルサービス。コージェネをはじめ、ガス空調機や太陽光発電など、さまざまなエネルギー機器に対応している(図4)。

図4のエネルギーマネジメントシステム
図4 エネルギーマネジメントシステム(EMS)
ネルギーサービス「Enerico」の画面。エネルギーの使用状況や機器の運転状況を見える化できる
ネルギーサービス「Enerico」の画面。エネルギーの使用状況や機器の運転状況を見える化できる

エネリコで広がる省エネの可能性

「工場の省エネ努力とは、エネルギーの使用量を減らすこと。今後は、ヤンマーさんと協力しながらEMSを最大限活用していきたいです。太陽光発電や、ほかのエネルギー機器と連携させることでメリットが広がっていくと思います。期待通りの成果を上げ、グループ全体の省エネに貢献したいです」と、小山氏は今後の抱負を語った。

食品工場の課題を解決

  • 工場から出る食品残さや排水を有効活用したい
  • 省エネを実現したい
  • 緊急時に備えてBCP対策を実施したい
  • 光熱費を削減したい
  • 空調を効率化したい
  • 廃熱を利用したい
  • 熱利用の効率化を図りたい
  • デマンドカットしたい
  • SDGsに対応したい
工場概要
  • 所在地:北海道網走市字藻琴230番地4
  • 事業内容:鶏の育成・処理・加工および販売
  • ブランド鶏:国産鶏肉 桜姫®・知床どり・ホワイトチキン
  • 導入システム:コージェネレーションシステム500kW(25kW×20台) / エネルギーサービス「Enerico」

バックナンバー