マーケティングセミナー開催 高付加価値商品「完全バランス栄養ドリンクTEBES」と“AskDoctors評価サービス”の取り組み【PR】

エムスリーは2月24日、食品メーカーのマーケティング担当者らに向けて「メーカー苦境の時代に対抗する高付加価値マーケティング」と題して、オンラインセミナーを開催した。新商品開発や刷新に活用できる高付加価値戦略をスジャータめいらくグループ・商品開発PDM室長取締役心得待遇の中臣清登氏が「高付加価値商品完全バランス栄養ドリンクTEBESのマーケティング戦略」のテーマで講演。「環境変化と2023年の消費の行方」を日本経済新聞社編集総合編集センター調査グループ調査担当部長の白鳥和生氏、「AskDoctors評価サービスの取り組み」についてエムスリーAskDoctors総研所長の津田宗利氏が講演した。


スジャータめいらくは「食に関するあらゆる分野を通じて、お客さまに健康と喜びを提供できるリーダー企業」を目指している。その過程で、完全栄養食市場に着目した。中臣氏は「2018年に5億円程度の市場規模が21年40億円、24年では145億円と急成長が見込まれる市場となる」と話し、市販用商品「完全バランス栄養ドリンク TEBES(テベス)」を開発したことを紹介。TEBESの由来は逆から読むとすべてで、完全バランス栄養ドリンクの思いを込めた。同商品は2種類展開で「トータルエナジー」は30~40代男性をターゲット層に、動物性タンパク質使用で吸収性を高め、忙しい朝の食事代わりを想定。「ビューティープラス」は、30~40代女性へ向けて、植物性タンパク質使用で吸収性は穏やかにし、健康的なダイエット需要に応えている。


同商品は21年に発売したが、なかなか売上げが伸びなかった。市場調査をすると、完全栄養バランスというのは漠然としていて、そのコンセプトと商品の良さが理解し得ないという結果だった。顧客の購買意欲につながり、信頼を得られる方策を模索していたところ、医師推奨マークとして知られる“AskDoctors評価サービス”に出合い、採用することに決めた。商品パッケージに記載しリニューアル発売すると、トータルエナジーは前年比50%増、ビューティープラスは同340%増。ドラッグストアを中心に導入先が拡大する結果となった。


中臣氏は「AskDoctors評価サービスは実際に医師に飲んでもらい、直接評価・生の声を反映できるという信頼度・信ぴょう性の高さがほかのマークとの差別化となっている。栄養バランスを求める消費者は“医師推奨”ということに付加価値を感じている。健康志向の高い消費者がターゲットになる商品では、AskDoctors評価サービスが高付加価値の効果大といえる」と述べた。


スジャータめいらくグループ・商品開発PDM室長取締役心得待遇 中臣清登氏
スジャータめいらくグループ・商品開発PDM室長取締役心得待遇 中臣清登氏

「環境変化と2023年の消費の行方」をテーマに白鳥氏が講演。市況を分析し、中間層が上下と二分、価格帯も二極化。中間価格帯は衰退する中、安くてもとんがって、こだわった商品が望ましいという。また、信頼できるブランドから共感できるブランド、消費者の楽しみ・選ぶことの楽しみを残し、これでいい・これがいい消費への対応を薦めた。また、白鳥氏は「ポストコロナの消費で、コストパフォーマンスとタイムパフォーマンスがポイント。驚き・感動、コストの納得感、SNS・口コミで広げたい要素により消費・文化が生まれる」と述べた。これからのビジネスにおいては、商品の価値を認識する四つの側面である機能的・感情的価値と高まる社会的・認識的価値が求められるのではないかと指摘した。

日本経済新聞社・編集総合編集センター調査グループ調査担当部長 白鳥和生氏
日本経済新聞社・編集総合編集センター調査グループ調査担当部長 白鳥和生氏

AskDoctors評価サービスを手掛けるエムスリーAskDoctors総研所長の津田氏は、ヘルスケア市場を説明。エムスリーはこれまで医師プラットフォームによる課題解決を掲げ、健康に良い商品を提供したい企業とそれら商品を選びたい消費者を「医師の信頼・目利き機能」でつなげてきた。AskDoctors評価サービスとは、同社の医療従事者向けポータルサイト『m3.com』の会員医師が、商品やサービスを客観的に評価し、一定の基準を満たした場合「医師の確認済み商品」として認定するサービスだ。


津田氏は「87%の企業がAskDoctors評価サービスを採用して、売上げが伸びたと回答。さらに、前年比30%以上増が約30%の企業で見られた」と述べた。また、適正価格向上が見られ、消費者の納得感も得られている。


エムスリーAskDoctors総研所長 津田宗利氏
エムスリーAskDoctors総研所長 津田宗利氏

津田氏は「導入メリットとして医師推奨による商品信頼度向上、付加価値による商品適正価格向上、競合商品との差別化、流通・小売店向け営業の効率化が挙げられ、70以上の商品に採用されている」と述べ、商品の淘汰(とうた)が激しい現代にエムスリー提供サービスの優位性を示した。


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