ターキッシュティーの魅力を日本に発信 トルコ紅茶化100周年、日本・トルコ外交関係樹立100周年機に紅茶で関係強化【PR】

ターキッシュティー(トルコ紅茶)の魅力を日本に広めたい――。トルコの東黒海輸出企業協会 Eastern Black Sea Exporters Association (DKİB)は、ターキッシュティーを日本市場へ普及させるべく、「The World of Turkish Tea: Feel the Charm, Taste the Heritage, Enjoy the Experience」(ターキッシュティーの世界:魅力を感じ、伝統を味わい、体験を楽しむ)プロモーションイベントを12月11~13日に開催した。トルコの紅茶文化100周年と日本とトルコ共和国の外交関係樹立100周年の節目の年に、トルコ紅茶を通じ、さらなる関係性の強化を図る。

左からハサン・オンデル氏、アイテュル・トゥラン氏、ユスフ・ピリム氏

同イベントは、3日間にわたり開催された。1日目(11日)はターキッシュティーマスターから日本のティーインストラクターへ、伝統的なターキッシュティーの入れ方や文化的背景などのワークショップを開催した。2段式のティーポットやチューリップ型グラスなど、特徴的な茶器を使用する意味や歴史的背景などを学んだ。2日目(12日)はワークショップで学んだティーインストラクター6人により、ターキッシュティーの入れ方技術を披露し競う「Masters’ Duel: The Art of Turkish Tea Brewing(マスターズ・デュエル:ターキッシュティーの美学)」を実施、日本初の「ターキッシュティーマスター」を選出する。そして3日目(13日)は、一般消費者にターキッシュティーを楽しんでもらうテイスティングイベントを開催し、ターキッシュティーの魅力を幅広く訴求している。



紅茶が両国の大きな架け橋に ジェミル・ウフック・トールル臨時代理大使

1日目(11日)に東京都港区の八芳園で開催したセミナーで、ザヘル・エルテムプロジェクトマネージャーは「伝統を重んじる日本の茶文化に、トルコとの類似性を感じた。互いの喫茶文化の共有と発展のため、今年をトルコ紅茶普及年としたい。受講する皆さまが、トルコ紅茶大使として活躍することを期待している」とあいさつした。

トルコ共和国大使館のジェミル・ウフック・トールル臨時代理大使は「トルコで紅茶は、友好、信頼、幸せを表す。この素晴らしい節目に、紅茶が両国の大きな架け橋となることを信じている」と語った。トルコ紅茶専門家のハサン・オンデル氏は、トルコで「一緒にお茶をしたことがない」という言葉は、「相手をよく知らない」意味だなど、紅茶とトルコ文化の密接な関係を紹介しながら、その歴史について説明した。

トルコ共和国大使館 ジェミル・ウフック・トールル臨時代理大使

2022年、ユネスコ無形文化遺産に登録

「チャイ」と呼ばれ親しまれる紅茶の伝来は、オスマン帝国時代に日本から持ち込まれた種子だとされる。リゼを中心に東黒海地方で栽培され、「心地良い家の香り」と表される風味、不快感のない渋み、透明感のある赤色が特徴。現在は生産量と消費量ともに世界有数の国であり、2022年に「トルコの紅茶文化:アイデンティティ、おもてなし、社会的交流の象徴」としてユネスコ無形文化遺産に登録された。ターキッシュティーマスターのアイテュル・トゥラン氏とユスフ・ピリム氏は、製造工程や抽出方法、道具について説明した。

トルコ紅茶は、下段にお湯、上段に紅茶を入れたダブルティーポットを使用する。紅茶と水の比率を変えた4通り(ダークティー、レギュラーティー、ライトティー、パシャティー)があり、異なる濃さや風味が楽しめる。好みで角砂糖を入れるが、近年は健康意識向上により、そのまま飲む需要が拡大している。

4通りの濃さの紅茶の味と香りの違いなどを学んだ

ティーグラスは、オスマン帝国時代の象徴である「チューリップ」からインスピレーションを受けたもの。中央がくびれた特徴的な形は保温効果に優れ、香りを増幅させる。付属のソーサーは持ちやすさなどの機能性に加え、縁の7つの模様が一週間いつでもおもてなしするという精神を表している。伝統的な紅茶の講習に続き、現代のトルコで飲まれているハーブティーなども紹介された。

初日午後のワークショップの様子

初日終了後、受講者にはセミナー修了証とダブルティーポット、茶葉が贈呈された。受講者は「イングリッシュティーとの違いがわかった」「トルコの人々の紅茶への愛を感じた」と感想を述べた。トュラン氏は、「日本の皆さんは他国よりもメモを取り、積極的に質問する姿が印象的」と語った。




東黒海輸出企業協会
Eastern Black Sea Exporters Association (DKİB)


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