ハナマルキが初の飲食事業 「ハナマルケン」キッチンカーをオープン【PR】

味噌大手メーカーのハナマルキが飲食事業に初参入する。23年8月に立ち上げたブランド「ハナマルキ醸造 麹 研究室」(通称ハナマルケン)の新機軸として、味噌汁・おにぎり専門のキッチンカーが始動した。12月20、21日の代官山蔦屋書店(東京都渋谷区)でのグランドオープンを経て、25年から本格的に販売を開始する。発信力強化によるブランド力向上と社内リソースを生かした技術力のブラッシュアップに取り組んでいく。

「ハナマルケン」キッチンカー

技術力をより広いステージで

ハナマルケンは「『麹』の可能性を追求し、『麹』の未来を創る」をコンセプトに、長年培ってきた技術力をより幅広いステージで発揮するため、同社が23年8月に新設したブランドだ。味噌や麹食材の新しい開発、ライフスタイルに合う提案など、個性的でオリジナリティのある展開でグローバルなブランドを目指している。

第1弾商品には22年「第63回全国味噌鑑評会」で最高賞の農林水産大臣賞を受賞した「田舎みそ」(25年販売終了予定)、「国産原料小わけ仕込みみそ」「贅沢長期熟成みそ」を発売。第2弾はレンネット(凝固剤)の代わりに「液体塩こうじ」を使った「塩こうじチーズ」、第3弾には「熟成こうじパウダー」を配合した八幡屋コラボの「こうじ七味」、第4弾に初のスイーツ「塩こうじプリン」と「塩こうじあめ」を展開している。25年以降も自社商品や技術を活用しながらラインアップ拡充に取り組んでいく。


初の飲食事業をスタート

24年12月、同社はハナマルケンのブランド知名度向上や技術力の幅広い提供に取り組む新しいステージとして、飲食事業への初の挑戦を発表した。

キッチンカーの車体はメタルカラーにブランドロゴをあしらった目を引くデザインを採用。グローバルなトレンドを捉えた「ハナマルキの作る味噌汁とおにぎり」を提供する。こだわりの味噌汁とおにぎりのほか、これまでECサイトと「みそ作り体験館」(長野県伊那市)に限定していたハナマルケン商品の新しい販路としても運用する。

キッチンカーで販売するのは具材感あるこだわりの味噌汁とおにぎり

提供メニューは「国産野菜と炙り豚バラのおみそ汁」(税込600円)と「ふっくら塩こうじおにぎり~ほぐし焼き鯖と大葉~」(税込250円)の2品。味噌汁は同社の主力事業である味噌を使い、具材が多く満足感のある1杯に仕上げた。オーダーメードスタイルで、注文を受けてから丁寧に作るスタイルを採用。注文を受けてから「ひと煮立ち」することで味噌の香気を最大限に引き出す。おにぎりは技術力にこだわり、同社の「液体塩こうじ」をコメと具材に使うことで差別化を図る。具の組み合わせでもオリジナリティを創出する。

同社は専任シェフが所属する部署で、麹の幅広い活用に向けたメニュー考案に取り組んでいる。そこで培われた調理技術を今回のメニュー開発でも活用した。

20日の記者発表会では、メニュー開発に携わったテクニカルサポート室課長の秋山隆作グラン・シェフが登壇した。「味噌汁、おにぎりの販売を軸としながら、季節やエリアごとに合う新メニューも試したい」と展望を述べた。

グランドオープンでは「塩こうじあめ」やハナマルケンの紹介冊子を配布した。会場内にはお試しで使える「こうじ七味」を設置。キッチンカーでもハナマルケンの商品を販売し、ブランドの知名度向上に取り組んだ。

グランドオープンで用意していた味噌汁とおにぎり各日各100食は両日ともに完売

プロジェクトチームの社員がオリジナルエプロンとキャップでメニューを提供する

新領域への意気込みと展望

「いずれはハナマルケンの直営店も視野に入れている」と同社の平田伸行取締役は語る。キッチンカーは販売と技術力発信の一拠点として捉え、国内外での直営店運営や新商品開発なども考慮しながら、価格や味など適宜調整を加えていく考えだ。

キッチンカーは都内から関東圏、長野県や工場近隣、「みそ作り体験館」のイベントなどでの出店を予定している。さまざまなエリアに移動でき、ユーザー層を限定しない強みに期待する。おにぎりと味噌汁を基本路線に定めて反響を見ながら、同社はトライアンドエラーによるブラッシュアップを重ねる方針だ。

おにぎりと味噌汁という、日本の食文化の代表格のサービスがどこまで支持を受けるのか、探りながら同社は飲食事業という新領域の開拓を進める。

「ハナマルキ醸造 麹 研究室」公式サイト
https://hanamaruken.jp/


ハナマルキ株式会社

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