ドライフルーツ プルーンを再考する ~サンスウィートプルーンの展望【PR】

サンスウィート

何世紀にもわたって世界で食されてきたプルーンは最もポピュラーなドライフルーツのひとつだ。素材菓子として、また、多彩な含有栄養素からヘルシー食品としても親しまれているドライプルーンだが、近年はプラントベースフードに有用な食品原料食材としても注目されている。
本電子版では2021年に「プルーンが解決する食の未来~サンスウィート業務用プルーン製品の可能性を探る~」と題してプラントベースフードのアプリケーションとしてドライプルーンの機能を訴求するレポートをお届けした。

今回は、長い歴史がある「ドライフルーツとしてのプルーン」の有用性に改めて焦点を当てつつ、時代に求められる食品として新時代を拓く道筋について、米国カリフォルニアに本拠地を置くプルーンの生産農協団体で100年以上の歴史を誇るサンスウィート社の日本法人であるサンスウィート・インターナショナル日本支社セールス&マーケティングマネージャー 東郷陽介氏、プルーンをはじめとするドライフルーツも幅広く扱う輸入商社、大信実業株式会社執行役員営業本部長 松井紀孝氏、食品加工の分野で卓抜した乾湿管理の技術を持つ乾燥機メーカー 株式会社木原製作所代表取締役社長 木原康博氏の3氏にそれぞれの専門分野から展望を語っていただいた。

戦略的な付加価値づけと流通チャネルが拓くドライフルーツ新時代

日本における従来のプルーン製品は、主にスナックとして食されるドライフルーツであり、原料を輸入して日本でレトルト加工・小分け包装して販売するというスタイルが定着していることは周知の通りだ。

これに対して、大信実業株式会社で20年以上ドライフルーツビジネスに携わってきた松井紀孝氏は、「ドライフルーツとしてのプルーンは一定のファン層を獲得している反面、新規層へのアプローチが長年にわたり限定的だったという側面もある。今後は、プルーンの特性に着目しながら、現在の市場の要求に合致した提案を行っていくことで新規層の開拓につなげることが命題。つまり、提案したい製品を最終ゴールとして、原料視点、加工視点、そして市場化視点のそれぞれを柔軟に組み合わせるセレクトショップのバイヤー的な役割が必要になってくるだろう」と考える。

具体的なコンセプトとしては、「第一義的にはプルーンの持つ知名度の高さと健康イメージの強さを強調すること。特に健康イメージの活用は、そのまま付加価値になる。健康イメージを活用した、スナック用途以外のプルーン関連商品の投入が急務。」(松井氏)

加えて松井氏は、<タッチポイントとしての流通チャネルの重要性>も示唆する。「コロナ禍を機に消費者の流通チャネルとの向き合い方は大きく変化を遂げている。その中で、プルーンに新しい価値を付加した製品がどのようなチャネルに適しているかを見極めていく必要がある。プルーンに新しい価値を付加するだけでは伝わらない。価値をしっかり伝えてワクワクする買い物体験を提案できる売り場と連動しなければならない。これはリアルでもオンラインでも同様だ」(松井氏)

価値を付加できる領域が広いプルーンだからこそ、従来ドライフルーツが販売されている場所とは異なる業態、異なる販路で販売できる可能性も高く、それがドライフルーツとしてのプルーンの新時代を拓くひとつの鍵になっていきそうだ。

「乾燥」が生み出すベネフィットを最大限に生かせるドライフルーツ

いにしえから人類が行ってきた食品加工「乾燥」。その最新技術を駆使した製品を開発製造する株式会社木原製作所の木原康博社長は、乾燥という加工が食品にもたらしうる3つの大きな付加価値を次のように説明する。

「ひとつは含水量が減ることで<保存期間を伸ばせる>こと。これは世界的な問題となっている食品ロスの解決に対して乾燥が有効な手段となることを意味する。食品製造業者が乾燥加工を積極的に取り入れていくことができれば、食品ロスを削減するとともに、企業収益力の向上にもつながると考えられる。

もうひとつは、軽量化により<環境負荷・輸送コストが低減できる>こと。乾燥物の重量は生鮮品の概ね10~20%程度となるため、輸送時のCO2排出量や輸送に係る費用の削減が可能だ。また、冷蔵品ではコールドチェーンの整備やランニングコストに大きな費用と環境負荷がかかるが、一般的な乾燥食品はサプライチェーンの環境整備やランニングコストの負担がゼロもしくは非常に少ないということも大きなメリットといえる。

最後のひとつは、<食品を高付加価値化できる>こと。日本の伝統食品である昆布、かつお節、干し椎茸といった「乾物」のように、乾燥することによって生鮮品より商品価値を高めることも可能だ」

ドライフルーツとしてのプルーンは、前述の3つの付加価値をすべて満たしている。特に日本のように食品を輸入に頼っているマーケットにとっては輸送効率や保存性の良さは大きなメリットといえるだろう。

今後、ドライフルーツとしてのプルーンは、注目される食材となる

1917年創業の米国カリフォルニアのサンスウィート社には、現在200軒あまりのプルーン生産農家が加盟。一貫した管理体制のもとクオリティの高いプルーンを国内外に広く送り出している。

供給の安定性と品質の高さから日本においてもトップサプライヤーとしての地位を確立しているサンスウィートプルーンだが、同社の日本法人であるサンスウィート・インターナショナル日本支社セールス&マーケティングマネージャー東郷陽介氏は、「これからは、プルーン製品に対する消費者インサイトを精査していくこと、そして、プルーンそのものの幅広い可能性を追求していくことが必要。それによってドライフルーツとしてのプルーンが素材菓子を超えた存在感を示し、重要性を押し出していくことにつながるだろう」と語る。

ドライフルーツの中でも知名度が高いプルーンは日本でも広く浸透している食材だが、手がべとつくなど、苦手イメージを持つ人も一定数存在する。そういった層にもプルーンを浸透させるためには、ドライフルーツとしてのプルーンの機能性をアピールしていくことも有効だ。これは戦略的な付加価値づけと流通チャネルが拓くドライフルーツ新時代(上述の松井氏コメント)の中で紹介したことにも関連する。また、近年のプラントベースフードへの使用や調味料としての展開では、プルーンを苦手と感じている人もそれと知らずにプルーンのメリットを享受していることもある。これはプルーンの従来のイメージにとらわれずに特性に注目した結果であるともいえるだろう。

また、東郷氏は、BtoCにおいては、食のトレンドを強く意識していくべきだという。「たとえば韓国でインナービューティ食品として注目され、日本にまで情報が届いているように、SNSのインフルエンスで『今、これを食べなければ』という意識が拡散することは大きい」。
同時に、BtoBにおいては、「プルーンの形を変える、価値の方向性を変えるなど、多彩な展開をしていける食品メーカーさんと一緒に未来を見据えていくことが大切だと考えている」とのこと。
「広く」「深く」認知されることによって、改めてドライフルーツとしてのプルーンの存在価値が鮮やかになってくるということだ。

多くの人にとって、ドライフルーツとしてのプルーンが、「存在は知ってる」から「あって良かった!」「なければ困る」に変わっていく時、プルーンの新しい景色が見えてくるに違いない。

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プルーンが人間の未来を豊かに彩るためには、クオリティの高さが必須。プルーン栽培に適したカリフォルニアの自然の恵みを形にしたサンスウィートプルーンには以下のような種類がある。


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