人生100年時代の必須食材&食品 アメリカ産乳由来たんぱくの可能性〈vol.1〉【PR】

〈vol.1〉今、なぜ乳由来たんぱく質なのか 「おいしい」ヘルシーな食習慣を目指して新たな食習慣を

人生100年時代を迎え、高齢者のサルコペニア(加齢にともなう筋肉量の低下)やフレイル(加齢により心身が老い衰えた状態)予防、若い女性の低体重の問題など、健康寿命を延ばすために低脂肪・高たんぱくの食事が求められ意識も高まってきていることから、たんぱく質マーケットが広がっている。そのような背景から日本において、アメリカの乳由来たんぱく質(WPI/WPC)の輸入が飛躍的に伸びている。そして、アメリカ乳製品輸出協会(USDEC)は日本でのマーケットを広げるために、日本人が質の高いたんぱく質を毎日の食事で取ることを目的に日本の伝統的な食品を高たんぱく質化した商品の開発に積極的に取り組んでいる。
※WPI:分離ホエイたんぱく質=たんぱく質含有量は最低でも90%、WPC:濃縮ホエイたんぱく質=同34~89%

今、なぜたんぱく質なのか。なぜ乳由来たんぱく質なのか。運動パフォーマンスに直結する骨格筋(筋肉)を主な対象として研究をしている藤田聡教授にたんぱく質摂取の重要性を解説していただいた。

立命館大学 スポーツ健康科学部 教授 藤田聡氏

今まで以上に大切なたんぱく質摂取

コロナウイルス感染症予防の自粛期間中に、運動不足を感じた人が多いと思います。日本は海外に比べ、特に真面目に自粛に取り組んでおり、緊急事態宣言が解除されてからも外出を控える傾向が強いです。筋肉量の減少は生活習慣病のリスクを高めるほか、高齢者の認知機能の低下、虚弱化など健康にさまざまな影響を及ぼすことが指摘されています。以前より外出しづらい状況が今後も続くでしょうから、今まで以上に運動習慣の意識づけと効率的にたんぱく質を取ることが重要になります。


乳由来たんぱく質の重要性

今、身体的及び精神的に健康な体づくりとして、また将来の健康を維持するために一人ひとりができることは、運動やスポーツを行い、そして良質なたんぱく質を、一日を通して均等に摂取することです。たんぱく質といっても、さまざまな素材由来のものがあります。動物性たんぱく質や植物性たんばく質もその一部です。乳由来たんぱく質は、栄養上重要な20種類のアミノ酸がすべて含まれていて、特に食事からの摂取が欠かせない9種類の必須アミノ酸をすべて含みます。またその中でも、ホエイたんぱくは筋肉合成に効果的な働きをしてくれる必須アミノ酸であるロイシンの量が多いのが特徴で、「質の高いたんぱく源」ともいわれています。


積極的にホエイたんぱくを取って筋トレ効果アップ

中高齢者は、体力の低下に伴い、生活習慣病等の発症や生活機能の低下をきたすリスクが高まります。このため、意識的に運動・スポーツに取り組むことは、健康の保持だけでなく、将来的な要介護状態に陥らないためにも有効な手段であると政府も推奨しています。

ホエイたんぱくを毎日取ることで、効果的に筋トレ効果を高め、ウイルスや病気に負けない体をつくりましょう。


乳由来たんぱく質の重要性に関する科学的エビデンス

加齢に伴い、筋量と筋機能が低下することをサルコペニアといいます。筋肉量の低下は糖尿病の発症リスクを増加します。そして、筋肉が減ると、エネルギー消費も低下します。筋肉は常に合成と分解を続けています。たんぱく質は、胃・小腸で消化され、アミノ酸に分解、アミノ酸が各組織でたんぱく質を合成します。たんぱく質は、エネルギー代謝や、尿や毛髪として消費される他に、免疫力・骨代謝・脳機能の維持をする機能があります。

たんぱく質はためられないので、各食事で十分なたんぱく質を摂取しなくてはいけませんが、日本人はたんぱく質摂取が夜に偏っている傾向にあります。また、1回の食事で必要な20gのたんぱく質を1回の食事で取れていない人口の割合が特に朝食において非常に多いです。

筋肉は年齢に関わりなく健康の維持・増進に欠かせない臓器です。たんぱく質は筋量の維持に欠かせない栄養素であり、朝食でのたんぱく質不足は年齢に関わりなく筋量の低下リスクを増加します。運動とたんぱく質摂取の組み合わせは筋量の維持・増加に効果的ですが、運動の効果を最大限に高めるにはたんぱく質の“質”が重要です。乳由来たんぱく質はロイシンが豊富で動物性たんぱく質の中でも特にたんぱく同化作用が高く、優位性があります。

1回のレジスタンス運動(筋トレ)の効果は運動後から2日間維持されます。筋トレはアミノ酸・たんぱく質摂取による効果を高めます。そして、必須アミノ酸のロイシンが筋合成を刺激します。たんぱく質の質は必須アミノ酸率、ロイシン率で見極めます。乳由来のたんぱく質はロイシン含有比が植物性よりも高く優位性があります。


■プロテイン関連商品 5年間で10倍以上伸長
「KSP-POS」データを基に、生鮮食品を除く食品カテゴリーから商品名に「プロテイン」「タンパク」「TANPACT」などの記載があるプロテイン関連商品について、本紙で独自集計(店舗数709店)した結果、22年のプロテイン関連商品の販売規模は前年比4.5%増の6億1600万円となった。

直近5年間で見ると、18年に比べて10倍以上の伸長。特にコロナ禍に突入した20年から急激に商品ラインアップが増加しており、5年前の30万品から22年には393万品にまで膨れ上がった。ただ、数量は21年と比べてみると2%減少しており、22年は原材料やエネルギーコストの高騰、為替の急激な変動などの環境変化を受けた値上げの影響とみられる。


23年1~6月上半期の動向を見ると、新商品の出現率が高く、各社ともアイテムの拡充を図っていることが読み取れる。前年比で比較すると、やはり値上げの影響を受け、金額は増加するものの数量を落としているアイテムが見られる。また、5年前には見られなかった麺類や練り製品が上位にランキングしていることが特徴的といえる。(日本食糧新聞 2024.01.24 12707号)


日本の毎日の食卓にもっとたんぱく質を!

加速する高齢化社会は人生100年時代を迎え、健康寿命を延ばすための健康・栄養的課題の解決として、質の高いたんぱく質を毎日の食事で取ることが大切となっている。こうした背景もあり、日本のプロテイン関連商品は5年間で市場が10倍以上伸長しているというデータもある。毎日の食事、おやつ、飲料など喫食シーンに手軽にたんぱく質が取れる食品群である。「毎日の食卓にもっとたんぱく質を!」という市場はすでに動き始めている。


健康・栄養的課題の解決に『プロテイン強化』食品

アメリカ乳製品輸出協会は、日本の毎日の食卓でもっと手軽にたんぱく質を取れるように「アメリカ産乳たんぱくを使った『プロテイン強化』食品」を提案している。人生100年時代の社会的ニーズに寄り添った提案である。


米国からのホエイプロテイン輸入急伸

日本のホエイプロテインの22年の輸入相手国を見ると(円グラフ)、約2万8000tのうち、45%が米国であり、ドイツ、ニュージーランド、デンマーク、オーストラリアと続く。中でも米国からの輸入量の推移をみると(棒グラフ)、20年から急伸して22年は1万3000tとなって輸入量を更新している。


たんぱく質の力・量が重要

たんぱく質は、さまざまな動物性・植物性の食べ物に自然に含まれている。しかし、全てのたんぱく質の組成は同じではない。
良質なたんぱく質とは、体が正常に機能するために必要な全ての必須アミノ酸を供給するたんぱく質のことであり、全てのたんぱく質が同等に必須アミノ酸の供給源となるわけではないために、各食品に含まれるたんぱく質の質もそれぞれ異なる。
牛乳に自然に含まれる良質なたんぱく質であるホエイたんぱく質は、比較的抑えられたカロリーとして、優れた必須アミノ酸供給源のうちの一つである。

一部の専門家は、体重管理、アクティブなライフスタイル、そして健康的な老いをサポートする高たんぱくな食習慣をつくるために、一食につき20~30gの良質なたんぱく質を食べることを推奨している。研究によれば、一食あたり2~3gのロイシンを含む10~15gの必須アミノ酸は、筋肉の再構築を促すことがわかっている。

そこで、25gのたんぱく質を摂取するには、各食品がどの程度必要かを現したのは下図である。ホエイたんぱく質分離物1スクープ相当(25g)の食品を見ると、ホエイたんぱく質が少量でカロリー・ロイシン・必須アミノ酸を取れることから、食品の栄養補強に優れていることがわかる。


米国乳製品業界についてご存じでしたか?

■世界最大のホエイ生産国
●米国は、単一国として世界最大のホエイ生産国であり輸出国です。2022年には米国のホエイ総輸出量は202
 1年比で9%増の66万7,000tに達しました。
●米国のホエイ生産は、より付加価値のある製品への移行が進んでいます。2022年、WPC80とWPIを合わせ
 た生産量は2012年比で59%増の26万tに達し、ホエイ生産量全体の29%を占めます(パーミエイトを除
 く)。
●米国のMPC生産量は増加傾向にあり、2022年には2012年に比べて117%増の10万376tに達しました。

■サステナブルリーダー
●2007年に比べ2017年では3.79L(1ガロン)の生乳の生産に必要な水が30%、農地の量が21%、カーボン
 フットプリント(二酸化炭素排出量)が19%、それぞれ削減されました。
●2008年の液状乳製品のライフサイクル評価によれば、米国のGHG排出量全体に酪農業が占める割合は現時点
 でわずか2%にすぎません。米国の酪農・乳製品業界では、この割合をさらに減らせるよう、先を見越した対
 策を講じています。これに対して、輸送部門が米国のGHG排出量に占める割合は28.9%となっています。
●米国は、より少ない資源でより多くを生産する生産効率では世界をリードしています。
 ◇米国における乳牛の生乳生産量は、世界平均の約4倍です。


米国乳製品業界が取り組むサステナビリティ(持続可能性)

持続可能なフードシステムに重要な発展の功績

サステナビリティに対するグローバルリーダーとして、米国の酪農・乳製品業界は長年にわたり、人々の健康、地球の保全、健全な社会へのコミットをしてきました。その進歩にはめざましいものがあります。1944年、米国には2500万頭の乳牛がいました。米国における2007年の生乳生産量は1944年に比べて60%増であるのに対し、飼育されている乳牛はわずか900万頭で、頭数では反対に3分の1に減少しています。米国の酪農家が常に慎重に経営方法を選択し、乳牛の快適性や飼料の改善、品種改良、近代的な牛舎の設計に結び付く革新的な方法を継続的に採用した結果、米国では、使用する水や土地、その他の資源の量をこれまでよりも格段に減らした、より効率的な生乳生産が可能になりました。


テクノロジーや最新の経営手法を利用

米国の酪農・乳製品業界が何世代にもわたって、農場経営における最良の実践モデルを追求してきたことは明らかであり、また、生乳生産や乳製品の加工過程での環境フットプリント(製品や企業活動が環境に与えている負荷を評価するための指標)を削減するために、テクノロジーや最新の経営手法を利用しています。土地や家畜を最初にスチュワード(保護管理)する役割を担っているのが酪農家であることから、米国の酪農家は天然資源の保護・保全に努め、乳牛の快適性の最適化を心掛けています。米国の生乳をはじめとする乳製品の加工業者もまた、水やエネルギーの使用を最小限に抑え、GHG排出量を削減し、廃棄物を価値に転換するための取り組みに全面的に投資しています。



アメリカ乳製品輸出協会

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