ターキッシュティーの魅力を日本に発信 トルコ紅茶化100周年、日本・トルコ外交関係樹立100周年機に紅茶で関係強化【PR】

「ターキッシュティーマスター」称号かけ6人が技術と知識競う

2日目(12日)も同じく八芳園で、日本人初の「ターキッシュティーマスター」の称号をかけて、初日のワークショップを受けた日本紅茶協会のティーインストラクターなどの日本の紅茶愛好家6人が、ターキッシュティーの技術と知識を競い合った。

審査の様子

審査基準は「紅茶の見映え」「味と香り」「紅茶の色」「苦み」「提供方法と見せ方」の5つ。6人の参加者は、ターキッシュティーマスター3人・日本の紅茶業界関係者3人の計6人よる審査員に向け、25分と定められた持ち時間の中で、前日学んだ技術や知識に加え、各自のバックボーンを活用し工夫を凝らしたプレゼンテーションを行った。単なるパフォーマンスではなく、トルコ紅茶の文化的な価値を深く理解しているかどうかも審査の基準となる点が特徴となる。


2日目のマスターズ・デュエル出場者6名
左から3番目が日本初のターキッシュティーマスター有田由美夏さん

日本人初「ターキッシュティーマスター」は有田由美夏さん

参加者6人によるデュエルを勝ち抜き、見事、日本人初の「ターキッシュティーマスター」に選出されたのが、有田由美夏日本紅茶協会認定シニアティーインストラクターだ。

本紙の取材に対応した有田シニアティーインストラクターは、「1日目のワークショップはとても充実した体験だった。イングリッシュティーとの違いなどを、私の中では基準にしつつ、トルコ紅茶の歴史や入れ方、背景などを知り、理解を深めることができた。ただ、実際に審査員の皆さまの前で実施したら、すごく緊張してしまった。日本人としてのおもてなしのこころをもとに、お客さまにあったターキッシュティーの濃さや飲み方、温度などのお茶のおいしさにこだわり、入れることができたと思う。ターキッシュティーは和紅茶と似ている気がするので、日本人の嗜好(しこう)にあっていると思う。チューリップグラスなどの容器もおしゃれなので、これから流行(はや)ると思う。トルコのティーマスターに直接指導いただいた貴重な経験を糧に、イングリッシュティーとともにターキッシュティーを広めていきたい。ティーマスターとして、トルコと日本の架け橋になれたらうれしい」と受賞の喜びを語った。

有田由美夏さん(日本人初のターキッシュティーマスター)

3日目(13日)は、ロイヤルガーデンカフェ青山にて、合計200人の一般消費者向テイスティングイベント「トルコを味わう ~トルコの紅茶文化で、あたたかなひとときを~」を開催。ティーマスターによるターキッシュティーの入れ方披露や、トルコの銘菓バクラバやロクム、ドライフルーツ等とのマリアージュなどを参加者は楽しみ、トルコ紅茶や文化に親しむ1日となった。


3日目の一般向けテイスティングイベントの様子

トルコ紅茶の価値ある文化を世界に発信 シャーバン・トゥルグット東黒海輸出企業協会(DKİB)副会長

トルコの紅茶文化100周年と日本とトルコ共和国の外交関係樹立100周年の節目の年に、両国の100年にわたる友情の記念ともなるトルコ紅茶のイベントを3日間日本で開催できることに喜びを感じている。

東黒海輸出企業協会(DKİB)は、トルコの公的な専門機関であり、1998年の設立当初から、業界の枠を超えた取り組みを実施しており、現在では、東黒海地域において多岐にわたる業界やセクターの輸出業者を代表する包括的な機関としての役割を果たしている。重要な任務のひとつが、東黒海地域の産物の輸出促進である。ターキッシュティーはレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領の出身地でもある黒海海岸に位置するリゼで生産されている。

東黒海輸出企業協会(DKİB)シャーバン・トゥルグット副会長

トルコの社会と文化において特別な存在であり、単なる飲み物にとどまらず、人と人をつなぐものとして、日常生活の象徴として広く浸透している東黒海地域の紅茶産業は、100年にわたり成長を続け、独自の風味と伝統を持つ世界有数の生産地となった。今回の100周年記念イベントでは、ターキッシュティーの長い歴史とこれまでの歩みを祝うとともに、その価値ある文化を世界に広めることを目指している。




東黒海輸出企業協会
Eastern Black Sea Exporters Association (DKİB)

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