コラーゲン市場の新潮流と商品開発のヒント(第2回)【PR】

コラーゲン市場の新潮流

◆岡田隆氏に聞く カラダの組織を作るコラーゲンの効果的な摂取方法

次世代コラーゲン・カラダラボWEBサイトより
https://jisedai-collagen.jp/

●コラーゲン、コラーゲンペプチドとは

岡田氏は、理学療法士、ボディビルダー、骨格筋評論家など日体大教授以外にも幅広い分野で活躍し、「バズーカ岡田」としてメディアへの露出も多い。筋トレ、ダイエットなどを主テーマとしたYouTubeチャンネルの登録者は約26万人を超える。
 
コラーゲンはタンパク質のひとつ。タンパク質はアミノ酸がいくつもくっつき大きな分子量となってできている。これは消化吸収の過程でバラバラになり、分子量の小さいペプチドやアミノ酸になって吸収される。動物の肉、つまり動物の筋肉やコラーゲン(筋肉や腱にも多く含まれる)を食べると消化酵素でひとつひとつのアミノ酸に分解して吸収することになる。使用場面の多いプロテインパウダーは、分子量が大きいタンパク質であるものの噛まずに摂取できる、肉を食べるより楽に消化吸収でき、脂質などの余計なものが入っていない。そのため必要なタンパク質だけを速やかに摂取できる、という主旨で摂られている。したがって、より低分子化されたプロテイン(=低分子ペプチドやアミノ酸)であれば吸収が一層速まるという発想になる。
 
今、人気のサプリメントのEAA(必須アミノ酸)だが、これはプロテインが分解された1個のアミノ酸であるため、消化不要で最速の吸収を実現している。
 
分子量が小さく吸収されやすいコラーゲンペプチドも同じ考え方が適応できる。動物の腱や関節付近の肉を食べればコラーゲンというタンパク質を摂取できるが、咀嚼して物理的に粉々にし、さらに消化酵素で化学的に分解し、ようやく吸収できるという過程を飛ばしてしまおうというのが、コラーゲンペプチドのサプリメントだ。また、コラーゲンを多く含む腱や関節付近には脂肪が多く存在するため、食べ物からコラーゲンを摂ろうとすると脂質過多になりやすいというデメリットがあるが、これも打ち消すことができる。

次世代コラーゲン・カラダラボWEBサイトより
https://jisedai-collagen.jp/

●吸収の速いコラーゲントリペプチド

関節や筋肉がスムースに動くためには、それらを構成する主原料であるコラーゲンというタンパク質が大切で、クッションや潤滑油のように大事な役割を果たしている。しかし前述の通り、コラーゲンを多く含む腱や関節付近には脂肪が多く存在するため、食べ物からコラーゲンを摂ろうとすると、脂質過多によるカロリー増加というデメリットがある。
 
一方で、余計なものを摂らず、かつ吸収が速いということを目指したのがコラーゲンペプチドで、これはひとつめの利点だ。

より吸収しやすいようアミノ酸3つにまで低分子化されたコラーゲントリペプチドには、さらなる利点がある。動物の肉は、咀嚼し、さらに消化酵素でバラバラにされてアミノ酸になる。この一度アミノ酸にして体内に吸収し、そのアミノ酸から筋肉や腱、関節の組織を作り直すというステップがある。しかしコラーゲンの機能を保ったまま吸収できれば、コラーゲンに再合成する手間が省ける。この役割を果たすのが、コラーゲントリペプチドやコラーゲンジペプチドである。トリペプチドはアミノ酸が3つ、ジペプチドは2つになっている。これらは消化不要で吸収できる特性がある。1個のアミノ酸にまでバラバラにしなくても、消化不要で吸収できるメリットは失われない。トリペプチド、ジペプチドはコラーゲンの最小単位で、体内に入って即コラーゲンとして機能する。アミノ酸から新たにコラーゲンを作るというステップを飛ばせるメリットがある。

次世代コラーゲン・カラダラボWEBサイトより
https://jisedai-collagen.jp/

このように、コラーゲンを超低分子化したペプチドサプリメントにはメリットが複数あり、また通常の食材から摂取する時に起こるデメリットはなくなるため、効果が高いと考えられる。これは全年代に共通していると考えるが、関節の機能が低下しており、かつ咀嚼機能に問題があったり、脂っこい肉が食べにくい高齢者にはよりプラスになる可能性がある。

●朝の摂取で吸収の速いメリットを最大限に

摂取のタイミングについてははっきりした検証がないが、このサプリメントの良さは吸収性の速さなので、吸収が阻害されるタイミングではメリットが生かされにくい。消化吸収の速さを最大化するためには、胃腸が空の起床後が良さそうだ。
 
岡田氏自身は35年ほど前から筋トレを始めたという。プロテインですらなかなか身近にならず、西暦2000年ごろにやっと一般的にも知られるようになった。当時コラーゲンサプリメントも関節に良いとのことで流通していたものの、分子量が高いため肉を食べることと変わらず、またプロテインを摂取することでアミノ酸からコラーゲンを再構成すれば良いのだから摂る必要がないのでは、との議論になり、人気は下火となった。また美容分野でのコラーゲンサプリメントも存在しているが、筋トレしたりエビデンスやロジックを重視して選ぶ層からは同様の理由で注目を浴びていない。

ただ昨今では、ホエイプロテインが低分子化されたホエイペプチドサプリメントが出現し、ジペプチド、トリペプチドであればアミノ酸と同じくらい速く吸収される事が徐々に理解され始めており、ジペプチド、トリペプチドまで分解する技術のあるメーカーが存在するなら飲む価値があると考えている。

指導する日体大ボディビル部の学生は摂取後に筋肉痛の体感が明らかに低減している。また、関節は傷んだり、壊れると完全に再生することはないので、壊さないような運動と食生活が大事である。傷まなくても、何の体感もなくても飲み続け、関節が傷むことを生涯にわたって自覚すらせず、そして自分の足腰で歩き続けられれば(これが意外と難しい)、それこそがメリットである。具体的には、変形性膝関節症などにならないようにすることが大事で、そのためには関節に負担の少ない動き方を覚え、関節に良い食生活を知らなければならない。そのひとつにコラーゲントリペプチドの摂取がある。
 
メリットである吸収の速さを阻害するものは、消化吸収をゆっくりにする脂質や食物繊維との組み合わせと考える。飲み忘れを防ぐ意味ではホエイペプチドやプロテインと飲むのも新しい習慣だと思う。一方、吸収を良くするものとしてコラーゲン合成に関わる栄養素はビタミンC、タンパク質代謝にはビタミンB6が関与するので、これらとの組み合わせは今後検証され、効果が明らかになるかも知れない。食物繊維は含まれるものの、スムージーなどに混ぜるとビタミン摂取も可能となり、またイメージも良く、メリットが高まりそうだ。

今後は低分子で吸収力の高いコラーゲントリペプチドをキーワードにして、一般消費者においてコラーゲンと関節保護の重要性、タンパク質・ペプチド・アミノ酸の理解も進んでいくのではと期待している。

岡田 隆氏プロフィール

武田 猛 氏
岡田 隆氏
  • 日本体育大学体育学部教授/博士(体育科学)
  • 骨格筋評論家/理学療法士
  • 柔道全日本男子チーム体力強化部門長(~2021年)

一般社団法人ウェルネス総合研究所