食べ物の単位と漢字3 メートル その1【PR】

2019.11.21

「メートルが上がる」って?

 酒に酔って上機嫌になることを「メートルが上がる」という。これは、もう、ほとんど使われなくなった表現だろう。私だって使わないし、若い人は聞いたことすらないだろう。しかし、このような表現があるということは、知っているといいかもしれない。
 さて、この「メートル」と長さの単位の「メートル」は、同じ「メートル」なのか?
 実は、同じだ。正確にいうと、同じ語源だ。
 長さの単位である「メートル」は、「測る」を意味するギリシャ語「メトロン」に由来している。スピードを示すスピードメーター、回転数を示すタコメーター、気圧を示すバロメーターなど、多くの計測器は「○○メーター」と呼ばれるが、この「メーター」も同じ由来である。
「メートルが上がる」の「メートル」は、計測器のことだった。計測器のことを「メーター」と呼ばず、「メートル」と呼んでいた時代があったのだ。「メートルが上がる」は、その頃の名残である。
 たとえば、アナログのスピードメーターは、速度が上がると針がぐぅ~んと振れて大きな数値を指し示す。あの感じだ。酒に酔って気分が高揚していく様子を、「メートルが上がる」と表現したわけだ。
 最後に、メートルが下がるようなことを申し上げる。お酒は二十歳になってから。お酒の飲み過ぎにはくれぐれもご注意を。

星田 直彦(ほしだ・ただひこ)

1962年、大阪府生まれ。奈良教育大学大学院修了。中学校の数学教師を経て、現在、桐蔭横浜大学 准教授。実生活や歴史の話題を多く取り入れた数学の講義は好評である。幅広い雑学知識を生かして、「身近な疑問研究家」としても活躍。
おもな著書に、『単位171の新知識』(講談社ブルーバックス)、『図解 よくわかる単位の事典』(KADOKAWA)、『楽しくわかる数学の基礎』( SBクリエイティブ サイエンス・アイ新書)など多数。
ホームページ:「星田直彦の雑学のすゝめ」
ブログ:「雑学のソムリエ」

ごまにはさまざまな健康成分が含まれている。そのひとつである「セサミン」は、肝臓を守る成分として知られている。つい「メートルが上がって」しまったときは、ごまを摂るといい。アルコールの代謝を高めるため酔いを早くさましてくれるだろう。ごまの効果は飲酒時には限らない。抗酸化作用を持っているため、日常的に食べているだけで、健康維持の助けになってくれるはずだ。

うまかあじ
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