エブリイ、指静脈認証決済の実証実験スタート 導入可能性を探る

小売 ニュース 2019.05.27 11881号 03面
指の静脈で決済する従業員

指の静脈で決済する従業員

指静脈認証決済システム

指静脈認証決済システム

【中国】食品スーパーのエブリイはこのほど、広島県福山市の本社近くの「鮮Do!エブリイ蔵王店」で、手の指の静脈で本人確認するキャッシュレス決済サービスの実験を開始した。全国の食品スーパーでは初めての試みとなる。実験はエブリイの従業員を対象に行われており、7月19日まで実施し、導入の可能性を探っていく。

今回の実証実験は、POSシステムを供給する東芝テック、電子マネーシステムのアララ、指静脈認証技術を担当する日立製作所との協業で行われている。実験では、エブリイの従業員約100人を対象に、指静脈認証によるユーザー登録・本人認証を行った上で、カードやQRコードなどを使わずに指静脈の生体認証のみで決済を行う一連の流れを検証する。

今回の実験では、エブリイのプリペイド式ハウスカード「エブリカ」と指静脈による生体情報をひも付け、認証を実施している。事前に登録しておくと、プリペイドカードを持っていなくてもお金をチャージすることも可能で、これにより、指静脈認証による手ぶらでの決済の有効性や消費者の利便性などを検証するとともに、課題の洗い出しも行っていく方針だ。

同社では、今回の実証実験の結果を踏まえ、今後も高い利便性と安全性を実現する決済サービスの提供について、4社共同で検討を進め、キャッシュレス化の推進を検討していく方針で、人手不足対策のキャッシュレス決済対策導入の可能性について引き続き探っていく。(浜岡謙治)

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