長野・山梨地区夏期特集:食品産業、停滞感の夏 逃げ水の“デフレ脱却” 地域市場は急速に変化

特集 総合 2016.08.19 11401号 10面
北陸新幹線の金沢延伸に合わせてリニューアルした駅ビル「MIDORI」(写真右端)。長野市唯一の百貨店「ながの東急」(写真中央左)は競合に苦戦が続く

北陸新幹線の金沢延伸に合わせてリニューアルした駅ビル「MIDORI」(写真右端)。長野市唯一の百貨店「ながの東急」(写真中央左)は競合に苦戦が続く

空洞化が深刻な甲府市の中心市街地(JR甲府駅前)

空洞化が深刻な甲府市の中心市街地(JR甲府駅前)

 暑い夏が続く長野・山梨両県。域内の食品業界も、業態を超えたオーバーストアで小売流通を中心に競合がヒートアップする一方、製造業は高止まりが続く原材料費などに熱を奪われ、首筋に寒さも感じる経営を迫られている。本紙が甲信エリアの食品メーカー、食品卸、食品小売業、外食業などを対象に今夏行った調査によると、現在の景況感について「停滞」と答えた企業が3分の1を占め、最も多かった。前年の調査では「改善」「やや改善」が過半数を超えていたが、今年に入って足踏み感が強まっている。

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