兵庫県乾麺協同組合、「播州そうめんの日」に乾麺配布 ゆるキャラも初登場

麺類 キャンペーン 2012.07.23 10691号 02面

 【関西】兵庫県乾麺協同組合は七夕で乾麺デーの7日、乾麺会館駐車場前、姫路駅フェスタビル前、姫路商店街UFJ銀行前の3ヵ所で「播州そうめんの日」として乾麺の配布を行った。当日は配布時間前には小雨だったが、配布時には雨も上がり蒸し暑さの“乾麺日和”になった。

 組合は一昨年まで10年間、乾麺の需要期入りの6、7月に「播州乾麺そうめん祭り」として、組合事務所の駐車場を会場に流しそうめんや試食をはじめ、調理やクイズのイベントを行ってきたが、10回目が過ぎたことや、昨年は震災後ということもあり見直しをしたもの。その結果、全乾麺も東京・数寄屋橋で行っている全国乾麺デーに合わせて、いわれのある七夕に全国統一の行事として定着させた方がよいとの見解から、乾麺の配布に昨年から切り替えた。

 今年のフェアの目玉は、そうめんのゆるキャラ・着ぐるみ(写真)の登場である。 実行委員会で検討し、目立ち、親しまれるものをという意見からゆるキャラが生まれたもの。初登場の年とあって、来年も続くのかどうかと費用的な面から、組合員が梱包用段ボールなどを持ち寄って手作りした。高さ2m10cmの細長い束紙で結束されたそうめん着ぐるみの男女2体が登場した。着ぐるみに入った人も、組合に加盟する企業の幹部。暑い中での着ぐるみは足もおぼつかなく大変そうに見えたが、背が高いそうめんのゆるキャラは女子高生らに大人気、何度もカメラに収まって思惑どおりの成果を収めていた。

 当日は平均3食分のそうめんと、乾麺のゆで方や七夕とそうめんのいわれを書いたパンフレットのセットを合計4000袋を配布し、家庭での需要喚起を願った。「3食分で計算上では約1万2000食を食べていただくことになるが、おいしさからそれが呼び水となり、5~6倍の需要喚起になれば」(大谷聖PR委員長)としていた。各配布場所には市内の園児が書いた七夕飾りがつくられ、また通り掛かった人も願いごとが記入できる短冊と、ゆるキャラに名前を付けるための応募用紙も置かれていた。ゆるキャラのネーミングは、組合のホームページでも7月いっぱい受け付けている。

 ●伊藤哲郎理事長の話

 乾麺業界は一昨年は猛暑、昨年はイレギュラーだが震災で需要が増加した。今年は天候要因から出遅れている。当組合員の生産は年間1万3000tほどだが、今年は節電の夏になった。乾麺はゆでるだけの調理のエコ食品であり、このエコでの需要も期待したい。

 (大居政光)

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