ニッカ、コニャック地方の自社所有原酒使用した「ドンピエールX・O」発売

ニッカウヰスキー(株)(東京都港区、03・3498・9258)はブランデーの新製品「ドンピエールX・O」を11月9日から順次全国(京阪神地区と岡山県および九州の一部を除く)で発売している。アルコール分は四〇%、容量六六〇ミリリットルで、希望小売価格は二七〇〇円である。

ブランデー市場(V・S・O・Pクラス以上)は業務用市場の低迷の影響を受けて平成4年以降、前年比でマイナスとなっているものの約四五〇万ケース(一ケース一二本入り)の市場規模となっている。今回発売する「ドンピエールX・O」は、近年、業務用市場で求められている新値頃感に応えて、同社がフランス・コニャック地方に所有するドンピエール蒸溜所の技術と原酒をベースに開発したもので、ブランド名の「ドンピエール」は同蒸溜所名からとった。

リムーザン産のオーク樽で貯蔵・熟成された、ドンピエール蒸溜所のコニャック原酒をふんだんに使い日本人の味覚に合ったブレンドにしている。華やかな香り、スッキリとした飲みやすさ、X・Oならではの熟成感のある香りと味わいが特徴である。女性でも持ちやすいシンプルな丸びん、高品質感のある、しゃれたラベルを採用している。ラベル上部にあしらわれたユニコーン(一角獣)は昔から“幸運を呼ぶ動物”といわれており、ドンピエール蒸溜所のシンボルマークでもある。

「ドンピエールX・O」は日本国内でブレンド・びん詰めしているが、原酒のほとんどを海外から輸入することにより、X・Oクラスでありながら、割安な希望小売価格の設定を可能にした。

ドンピエール蒸溜所はフランス西部・シャラント県コニャック市の西方約一〇キロメートルに位置する一八四五年創業の由緒ある蒸溜所である。ニッカでは一九九〇年1月に経営権を獲得し、その運営に当たっている。

▽「ドンピエールX・O」=ブランデー、アルコール分四〇%、六六〇ミリリットル▽希望小売価格二七〇〇円▽11月9日発売▽発売地域=京阪神地区(大阪、兵庫、京都、奈良、滋賀、和歌山)と岡山県、九州の一部(福岡、佐賀、長崎、大分)を除く全国。

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