揺れる品質保持剤業界 「ピロカテコール」が劇物指定 包材へ表示義務

総合 ニュース 2014.10.06 11080号 01面

 食品の鮮度を守る品質保持剤業界が揺れている。一部の脱酸素剤に使用されている「ピロカテコール」が、毒物及び劇物指定令で「劇物」に指定されたためだ。ピロカテコールを使用している場合は3ヵ月の経過措置を経た10月1日以降、包材への「劇物」表示が義務付けられ、違反すれば罰則も課される。製造・販売の中止を余儀なくされるメーカーもあるが、すべての脱酸素剤が対象になるわけではないため、メーカー各社は取引先への対応に追われている。(涌井実)

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