トーメン、トマトの害虫用生物農薬「マイネックス」発売
(株)トーメン(東京都港区、03・3588・7571)は2月から、生物農薬の新製品としてトマトの害虫であるマメハモグリバエの天敵製品「マイネックス」を発売した。二種類の寄生虫ハモグリコマユバチとイサエアヒメコバチが混合されたもので、マメハモグリバエの天敵としては国内初の農薬登録を昨年12月に受けた。マイネックスには上記の規制蜂が合計二五〇頭入っており、トマト温室内で蓋を開けるだけで寄生蜂が飛翔しマメハモグリバエの幼虫を攻撃する。標準小売価格一本九一〇〇円。
わが国の生物農薬市場規模は現在三〇億円程度で、トーメンの生物農薬の売上高は受粉昆虫のマルハナバチ事業も含め約五億円。今後は国内に天敵増殖施設を設けて供給体制を向上するとともに天敵製品の品揃えを増やし、二〇〇〇年に一〇億円の売上高を目指す。