アイティケイ、高濃度・長期熟成仕上げ「熟成プロポリス」発売

機械・資材 1997.05.26 8209号 6面

【広島】食品素材の大手メーカー池田糖化工業(株)(本社=広島県福山市)の子会社、アイティケイ(株)(同、0849・24・3008)は、健康食品素材として注目を集めるプロポリスをアルコールで抽出し精製、高濃度で長期熟成により仕上げた液状タイプの「熟成プロポリス」=写真=を5月中旬から本格発売を開始した。これに先立ち1月下旬からテスト販売を行い予想を上回る好結果に自信を得て、このたび本格的な発売に踏み切った。内容量は一本当たり三五ミリリットルびん入り(箱入り)で、標準小売価格一万八〇〇〇円。

「熟成プロポリス」は高品質として評価の高いブラジル産ユーカリ系プロポリスを厳選し、エチルアルコール抽出した後、五年間熟成させている。長期間の熟成により、原料に含まれる可能性のあるアレルゲンや蜂毒など、不純物の分解を行い、さらに沈殿物の濾過処理をくり返し行い、精製度を高めた高品質の製品に仕上げている。利用方法は健康補助食品として同品を通常一日〇・五~二ミリリットルくらいを目安として蜂蜜や牛乳またウコギ科のお茶(刺五加茶=エゾウコギ茶)などに加えて飲む。

市場導入に当たって同社では“健康茶”でこれまでに築いてきた通信販売チャネルとデパート、自然食品店ルートを活用するほか異業種を含めた特約店および個人特約を各県二店ほど募って販売することも計画している。

プロポリスは、蜜蜂がユーカリなどから集めた樹液などと自らの分泌物を混ぜ合わせて作ったもので、代表的な成分としては多数のフラボノイドや酵素類とともに森林浴の成分であるフィトンチッドなどを多く含有しており、その代表的な働きとしては抗菌、鎮痛、免疫力強化作用などに効果があるとされ、「天然の抗生物質」とも言われているという。

国立予防衛生研究所の松野哲也博士が九一年の日本癌学会で抗がん効果について研究報告してから急速に関心が高まってきた。

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