虎屋産業、自然の味そのまま「おこわ用黒豆」発売
虎屋産業(株)(千葉県松戸市、0473・91・3165)は昨年、早煮豆「お赤飯の素」の新工場を野田に完成させ、高品質と生産増強を図ったが、その後も消費者の人気を呼んで、関西では新製品あずき赤飯の素が量販店などから注文が殺到し、着々と実績、シェア拡大を続けているが、2月から新たに「おこわ用黒豆」を開発し、一キログラム詰業務用の発売を行う。
同品は、もち米と一緒に混ぜて蒸しても、黒豆のくずれがなく、コメに黒色がつかず、従来どこにもできなかったことが、すべてこの開発技術による特殊製法で完成したとある。渡部社長は「昔から、冠婚葬祭食として、お祝い事にお赤飯、不祝儀に黒豆おこわが長野など地方で受け継がれてきたが、生黒豆のおこわ作りは非常に難しく、家庭用や業務用として簡単に作れるおこわ用黒豆の製品化はなかった。それが今回ようやく商品化することができた」と語るように、もち米と一緒に蒸すだけで簡単に、急な注文に十分対応できる利点があり、葬儀、通夜、故人の供養に新しいメニューを提案する。
特徴は、水洗い浸漬の必要なし。洗米したもち米と一緒に混ぜて、蒸し上がりまでの時間は三〇~四〇分。化学的処理は一切加えず、黒豆の持つうまみ成分そのままの自然な味と風味を特徴に、製品は常温で長期保存が可能。荷姿は一キログラム×一〇個入り一カートン。販売価格は、お赤飯の素ささげ豆とほぼ同値。
〈ワンポイント〉お赤飯の素ささげ、あずきの両品は市販用のほかレトルト赤飯など業務用に利用価値が高まっているが、黒豆も同様である。