国連WFP協会「ゼロハンガー活動」 505万円の寄付集める
国連WFP協会は8月1日から10月31日の3ヵ月間、食品ロスとアフリカの学校給食支援をつなげた「ゼロハンガー・チャレンジ・フォー・アフリカ~食品ロス×飢餓ゼロ」を実施した。SNSのアクション総数は16万1589件(昨年9万1463件)に達し、12企業から学校給食16万8300人分に相当する505万円の寄付が集まった。
「ゼロハンガーチャレンジ」は、食品ロスになりがちな食材を使った料理をSNSに投稿したり、キャンペーン協力シェフの投稿に「いいね」をすると、寄付協力企業が1件につき120円を国連WFPに寄付する仕組み。
もう一つの取組みが「ゼロハンガーメニュー」で、キャンペーンの趣旨に賛同した飲食店で食品ロスに配慮した料理を店内メニューに加えてもらい、売上げの10%を寄付するもの。この取組みには岩手から兵庫まで、計31店が参加した。
世界には全人口をまかなうだけの十分な食料があるにもかかわらず、9人に1人が飢餓に苦しんでいる。
しかし、生産した食品の3分の1は廃棄されている。日本も年間約650万tの食品を廃棄する「食品ロス大国」である。
今回のキャンペーンは、昨年を上回るシェフ、料理家など「食」にまつわる関係者、企業、団体などから多くの賛同を得て、危機感を共有。世界における「食の不均衡」や途上国の飢餓について考え、寄付につなげることができた。(三輪周二)
▽キャンペーンWebサイト(https://www.jawfp.org/worldfoodday2019/)