ミシュランなど4つのアワードで選出された「東京のおいしい23店」を調査、レストラン・飲食店の王者は…
先月「ミシュランガイド東京2020」が発表された。レストラン審査、グルメ評価にかけては信頼に値する「LA LISTE(ラ・リスト)2020」「世界のベストレストラン50」「THE TABELOG AWARD2019」の3つのリストと照らし合わせた結果、4つのアワードすべてで店名が挙がった1店舗が判明した。堂々たるこの王者の店のほか、複数のリストで選ばれた23店についても紹介しよう。
ミシュランが高く評価する星付き店というと、おいしさが保証された優秀店であることは疑いようがない。一方で、人にはそれぞれ味の好みがあり、「おいしい」の評価に絶対的な基準はない。何をもって名店と見なすかという判断も、価値観や視点によって変わってくるだろう。実際、ミシュランガイドに掲載される店は、審査員の感性になじむ“ミシュランらしい”店が選ばれているはずだ。
そこで今回、ミシュランガイドで選ばれた「三つ星」店、「二つ星」店、「一つ星」店を、さらに3つの「おいしい店リスト」のふるいにかけ、それらすべてで高く評価された東京の「王者の店」を外食レストラン新聞編集部が探ってみた。
「ミシュランガイド東京2020」の星付き226店、「LA LISTE2020」選出の145店(内東京92店)、「世界のベストレストラン50」120位以内の8店(内東京7店)、「THE TABELOG AWARD2019」のゴールド賞30店(内東京17店)、シルバー賞121店(内東京47店)の4つのリストすべてで店名が挙がっていたのは「傳(でん)」(東京都渋谷区神宮前2-3-18建築家会館JIA館)だった。伝統を大切にしながらも、枠にとらわれない創作料理を提供。新しい発想の会席料理を世界に発信している。
【参考にしたグルメリスト】
「ミシュランガイド東京2020」
世界的に知られる格付けガイドブック。「三つ星」は「そのために旅行する価値のある卓越した料理」、「二つ星」は「遠回りしてでも訪れる価値のある素晴らしい料理」、「一つ星」は「近くに訪れたら行く価値のある優れた料理」の評価。
「LA LISTE(ラ・リスト)2020」
世界各国のガイドブックや出版物、グルメサイトのカスタマーレビューなどから集積されたデータに基づいて、世界のトップレストラン1000店を選出する情報サイト。
「世界のベストレストラン50」
英国のグルメ雑誌「レストラン」が世界のトップ50のレストランを決める世界規模のアワード。毎年行われており、“食のアカデミー賞”とも称されている。
「THE TABELOG AWARD2019」
口コミグルメサイト「食べログ」がユーザーの投票で「今、一番おいしい店」を毎年選出。「生涯通い続けたいお店」のゴールド賞、「一生に一度は味わっておきたいお店」のシルバー賞など、各賞がある。