全国ビスケット協会、「ビスケットの日キャンペーン」懸賞抽選会を実施 28万通の応募
全国ビスケット協会は10日、東京・港区の同協会会議室で「第36回ビスケットの日」キャンペーン・オープン懸賞抽選会を実施し、「ニュージーランド6日間の旅」14組28人と「ビスケットセット」2280人の当選者を決めた。今回の応募総数は28万7081通となった。
松島邦保会長はキャンペーンについて、「応募総数は前年を下回ったが、テロや難民問題などで海外旅行に対する消費者のイメージがマイナスに作用したと考えられるが、キャンペーンの趣旨であるビスケットの普及啓発という一定の成果を得られた」と総括。また、ビスケット業界の環境について「生産数量は好調を持続し、円安による輸入数量の減少や、輸出の増加、さらには、訪日観光客の増加によるインバウンド需要などが需要を押し上げた」と追い風要因を分析した上で、「消費税再増税や、TPP大筋合意、日EU経済連携協定交渉の行方」など懸念事項を説明し、「製品のおいしさは当然として、安全な商品作りを第一に、消費者の生活に潤いを与えられるような製品開発に努める」と述べた。
同キャンペーンは、全国ビスケット協会が1980年に「ビスケットの日」を制定したことを機に、2月28日が「ビスケットの日」であることを広く知ってもらうとともに、誰からも愛されるビスケットの栄養面での豊富さ、バランスの良さやおいしさ、楽しさを再認識してもらうことで、ビスケットの需要喚起を図る目的で毎年実施しているもの。
応募総数は28万7081通で前年比7.5%減、応募内訳は、はがきが9万7732通で同16.1%減、応募チラシは9万7265通で同11%増、インターネットは9万2084通で同13.4%減となった。
抽選は松島会長、来賓の農林水産省食料産業局食品製造卸売課菓子係長・藤田将史氏をはじめ、協会マーケティング委員や業界紙記者などが行った。
抽選結果は、「ニュージーランド6日間の旅」は直接当選者に連絡し、「ビスケットセット」は商品の発送をもってかえる。
(青柳英明)