新型コロナ:拡大受け企業採用活動に変化 オンライン化対応は7割

総合 統計・分析 2020.04.27 12044号 03面

 新型コロナウイルス感染症拡大を受け、企業の採用活動に変化が出始めている。ビズリーチが運営する採用管理クラウド「HRMOS(ハーモス)採用」は、新型コロナウイルス感染症拡大を受け企業の採用業務担当に「採用活動のオンライン化」に関するアンケートを実施し公表した。調査では7割以上が採用業務のオンライン化に対応中もしくは対応を検討中で、そのうち6割以上が2月以降に本格的に対応していることが分かった。ビズリーチの古野了大執行役員兼HRMOS事業部事業部長は「新型コロナウイルスの感染症拡大で、より安全な方法での対応を採用担当者が模索していることが分かった」と分析する。

 調査は13~15日に「ハーモス採用」導入企業、ビズリーチメールマガジン購読者を対象に実施し、664件の回答を得た。採用活動のオンライン化に対応中の6割以上が「メリットのほうが大きい」と回答し、「遠方の候補者との接点拡大や面接などの工数削減・選考のスピード向上」に効果を感じていることも分かった。そのほかメリットとしては、「候補者と気軽に接点を持つことができた」「オンラインならではの採用コンテンツ設計・コミュニケーションができた」「候補者の管理がしやすくなった」「面接官のフィードバックが管理・共有しやすくなった」などの回答があった。

 一方、採用のオンライン化における課題については「職場の雰囲気を伝えることが難しい」「候補者の印象を正確に把握しづらい」が約7割、「システムや通信の不具合などで、スムーズに面接ができない」が約5割。「面接官が、熱意や思いを伝えづらい」「選考評価が正しくできているか、判断が難しい」が約4割となった。

 こうした動きを受け、HRMOSユーザーが運営する人事向けコミュニティ「ハーモスラボ」では、「採用のオンライン化の現状と施策について」をテーマに4月23日にオンラインイベントを開催する。(青柳英明)

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