トリドール「丸亀製麺」、初の全国TVCM開始 「肉盛りうどん」で新規顧客獲得狙う

キャンペーン 外食 2014.08.08 11050号 05面
粟田貴也社長(左)と武井荘

粟田貴也社長(左)と武井荘

「肉盛りうどん」

「肉盛りうどん」

 【関西】トリドールが運営する「丸亀製麺」が初の全国TVCMを1日から開始し、9月末までの期間限定新メニュー「肉盛りうどん(並590円/大690円・肉盛り単品400円)」を大々的にPRして新たな顧客獲得に乗り出した。TVCMキャラクターに起用された武井壮が「肉盛りうどん」を一心不乱に食べながら、見た目や量、味について「ヤバい」のひと言で訴える印象的な姿の効果もあり、発売初日からの3日間の販売数は約21万7000食と、これまで販売したフェアメニューの中でも記録的な数字となった。

 7月31日に東京都内で行われた新メニュー&新TVCM発表会で粟田貴也社長は「初の試みで全国展開のTVCMを開始する。焼鳥屋『とりどーる』を創業してから約30年、順調に業容拡大して国内47都道府県で850店舗、海外10地域で71店舗の展開で売上げは800億円超になったが、うち98%が国内売上げで、その9割以上を占めるのが丸亀製麺だ。当社中心事業の丸亀製麺の躍進なくして国内の基盤固めは成し得ない。初の全国展開TVCMは大きなチャレンジで、当社が総力を挙げて取り組む一大イベント。今回の取組みで盤石な体制を築き、将来へのさらなる成長へのきっかけにしたい。当社の市場調査では約4割が丸亀製麺への来店経験がない。当CMで本格的に全国で認知を広げ、新たな客層にもご愛顧いただきたい」と抱負を述べた。

 丸亀製麺はセルフうどん業態で好きなものを好きなだけ取ってバリエーションを付けながらも、ワンコインで楽しめることが特徴だが、同社では期間限定のフェアメニューの開発にも注力している。中でも過去に発売した肉汁つけうどん、牛しゃぶぶっかけうどんが好評で、「肉系メニューには強い支持がある。新メニューの試食会では『これはいける!』とヒット商品になる直感を感じた。手応えは十分」と粟田社長がうなった「肉盛りうどん」は甘辛く煮込んだボリュームたっぷりの牛肉を玉ネギを別皿に盛った「牛盛り」にかけ、釜上げ、ぶっかけから好みのうどんを選ぶスタイル。圧倒的なボリューム感にお得感も打ち出し、新たな客層へのアプローチで客数アップを狙う。

 (深瀬雅代)

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