胃心伝真=値上げラッシュ再来か
各社の決算発表をみて気になるのは、今期の想定為替レートが軒並み1ドル150円程度と、足元の水準から大幅にかい離していることだ。もちろん今後の米国のインフレ鈍化と、日銀の金融政策の正常化を織り込んだ予想でもあろうが、果たして適切な予想だろうか▼政府の後押しもあり、円安を主要因とするコスト急増からの価格転嫁は昨年、急速に進んだもようだ。それは各社決算にみる収益改善にも表れている。しかし、円安は進み156円台で推移する中、秋の値上げラッシュ再来が現実味を帯びている▼弱い円を長年に