「ギルトフリー」ニーズ顕在化 7割超が「食に罪悪感」 マルコメなど調査

総合 統計・分析 2019.10.11 11955号 05面
マルコメ「ダイズラボ大豆のお肉(ミンチ)」

マルコメ「ダイズラボ大豆のお肉(ミンチ)」

【長野】食事で得る糖質やカロリーの後ろめたさを軽減するキーワード「ギルトフリー」について、マルコメなどが行ったユーザーアンケートによると、76.1%が普段の食事に罪悪感を持っており、85.3%が「『ギルトフリー』が食事の楽しみにつながった」と答えた。「普段の食事でも『ギルトフリー』ニーズが顕在化している結果」と見ている。

調査は、料理写真共有アプリ「SnapDish(スナップディッシュ)」を通じて行ったモニターキャンペーンで実施。マルコメが「ギルトフリー」を訴求する「ダイズラボ大豆のお肉」「糖質50%オフのスイーツ粉」「プラス糀 糀甘酒の素」のモニターユーザー、184人が回答した。

「食事をする時に罪悪感を感じるか」との質問に「感じる」と回答したのは、20歳代以下から50歳代以上の各年齢層でいずれも70%を超え、中でも20歳代以下は90.9%に上り、40歳代も80.4%と高かった。

最も「罪悪感を感じる食品成分」は糖分、炭水化物などの「糖質」(48.4%)で、「脂質」(19.6%)、「カロリー」(14.1%)と続く。

「大豆のお肉」などを使った料理、食事体験では、77.7%が「『ギルトフリー』を実感した」と回答。「肉を使った場合と同じようにおいしく食べられ、おかわりの我慢なく量も満足できた」(40歳代女性)、「家族が肉だと思って食べていて楽しめた」(40歳代女性)との声が寄せられた。

同社は、「たくさん食べたいけれどダイエット、健康志向もあきらめたくないというジレンマから罪悪感に陥ってしまう、という声が多い」と説明。「ギルトフリー」ニーズが、先行する菓子やスイーツ以外にも広がっているとみて、引き続き商品展開などに注力する構えだ。(西澤貴寛)

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