英国産業界代表、対日輸出キャンペーンで来日。開放貿易を強く要請
英国内での対日輸出促進キャンペーン「プライオリティ・ジャパン(PJC)」の活動の一環として来日した訪日ハイレベル・ミッションは21日、実行委員長のマイケル・ペリー同キャンペーン実行委員長(ユニリーバー社会長)、それに英国産業界を代表する企業トップ五氏が、英国大使館で記者会見‐写真‐を行い、次のように語った。
今回の訪日は、プライオリティ・ジャパン・キャンペーンの活動をより強化し、日本とのビジネスを行うために、前向きでダイナミックなアプローチを図ることを目的としている。われわれは「特別待遇」を求めて日本に来たのではなく、プライオリティ・ジャパンを通して英国政府ならびに産業界が英国内で行っている活動が、日本国内で反映されるためのアクション作りの方法を、日本の政府・財界の指導層の人々と検討するために来たのである。
経団連における会談でわれわれは、開放貿易体制へのグローバルな前進の弾みを維持しガットのウルグアイラウンドが満足のいく結論に達しなかった場合に起こるであろう保護主義と世界貿易のブロック化を防ぐという極めて重要な問題を提起した。われわれは日本の産業人に対し、ウルグアイラウンドの成功という共通の利益のために声を上げようと呼びかけた。
日本の友人たちに対して、日本のある種の市場分野と、ある種の製品分野においては英国製品こそが標準となることもあるという考え方に対してオープンであるように強く働きかけた。国籍を問わない真の競争は、われわれすべてにとって良いものなのである。
日本の通産省のビジネス・グローバル・パートナーシップ計画を歓迎するものであり日本政府に対し、輸入と対日投資の促進策をより拡大するよう要請するつもりである。この中には、日本企業が英国で歓迎されているのと同じように、英国企業も日本で歓迎されるようなサービス(対英投資企業に対して対英投資局が提供しているようなサービス)の提供も含まれている。
経団連に対して「日本企業向け提案書」を提出、通産省にも「日本政府向け提案書」を提出、われわれは両国の関係がより緊密化すること、双方の利益にかなうよう活発なパートナーシップのもとで活動していくことを望んでいる。
なお、同ミッション一行は21、22の両日、経団連、通産省を訪問、日本の産業界や官界の指導者らと会談、今後の日英貿易、経済関係の緊密化について意見交換を行った。21日には宮沢首相を訪問した。