アルテック、野菜摂取を数値で見える化 測定器発売
産業機械の専門商社、アルテックは24日、野菜摂取状況を数値で見える化する測定器「ベジメーター」の販売を開始した。ベジメータは指先からの光の反射を測定することで得られる皮膚カロテノイドレベルから、野菜摂取をわずか10秒で800段階にスコア化する。野菜不足が見える化でき、食事に対する意識変容や継続的改善を促す動機付けとなる。
同装置は、米国ユタ州のロンジェビティ・リンク・コーポレーションが米国特許を取得し、開発、製造しており、アルテックが米国外初の総代理店契約を締結した。
販売は受注生産で、リース販売を予定している。多くの消費者へ測定機会を提供し、野菜・果物摂取や食習慣を見直すことに役立つよう、健康増進推進企業や団体とともに検証しながら、スーパーマーケット、ドラッグストアや外食店舗、医療や検診機関などでの活用を推進する構えだ。
24日、東京ビッグサイトで行われた記者発表会では、開発者でロンジェビティ・リンク・コーポレーションCEOのヴァーナー・ゲラーマン博士が、光学的皮膚カロテノイド測定の有用性、メカニズム、米国内での研究結果を発表。「われわれの光学的手法は、栄養学者と共同で行った野菜・果物摂取改善指導の介入研究においても客観的スクリーニング装置として有用であり多様な民族群を対象にした測定にも適する結果を得た」と語った。
また、尾花明・聖隷浜松病院眼科部長が、網膜に存在するカロテノイドの働きや、野菜・果物からカロテノイドなどの抗酸化成分を摂取をすることの重要性を解説。「老化に伴い増える加齢黄斑変性症など眼疾患予防はもちろん、生まれてすぐにスマホやゲームなどブルーライトの刺激にさらされる子どもたちの大切な目を守るためにも、身体を酸化に導く高カロリー・高脂質な食習慣の見直しが必要。この迅速で簡易な皮膚カロテノイド測定で自身の野菜不足程度を評価することが健康の第一歩となる」と強調した。(高木直子)