食料産業特別貢献大賞、長きにわたる功績たたえる 53氏・8社表彰
食料産業特別貢献大賞の贈呈式・祝賀交流会が11日、東京・紀尾井町のホテルニューオータニ東京で開かれ、食品界の有力者や政・官・学から約400人が受賞を祝うために参集した。記念講演の部では林芳正外務大臣が講演し、贈呈式では食料産業特別貢献大賞を受賞した53氏、特別賞を受賞した8社を代表してキッコーマン取締役名誉会長の茂木友三郎氏に日本食糧新聞社の今野正義会長CEOが、記念の盾を贈呈した。国連WFP協会の安藤宏基会長から日本食糧新聞社の今野に感謝状が渡された。祝賀交流会では野村哲郎農林水産大臣をはじめ、山東昭子前参議院議長、石破茂元農水大臣、齋藤健法務大臣(元農水大臣)、山本有二元農水大臣、片山さつき参議院議員、宮路拓馬衆議院議員、山本左近衆議院議員(国連WFP国会議員連盟事務局長)が祝辞を述べ、島村宜伸元農水大臣、新井ゆたか消費者庁長官が会場に駆け付けた。記念講演・祝賀交流会合わせて現役の外務大臣、農林水産大臣、法務大臣と5人の元農林水産大臣が訪れた。(川崎博之、安田陽子)
●贈呈式に400人参集
贈呈式では主催者を代表し今野正義日本食糧新聞社会長CEOがあいさつの中で「食料行政の先頭に立ちご指導をいただいた櫻庭英悦さまを選考委員長にお願い申し上げ、つい先日まで農林水産事務次官を務めていらっしゃった枝元真徹さまを副委員長にお迎えして、食の歩みに英知、経験を降り注ぎ、ご選考を賜った」と食料産業特別貢献大賞選考委員会の活動を紹介した。
櫻庭英悦選考委員長は「選考基準は、おおむね半世紀近く食料産業の発展に貢献し、そのご功績を長きにわたり語り伝えるのにふさわしい人で、日本食糧新聞社が主催する食品産業功労賞などの顕彰を受賞されたご存命の方を対象とすることを基本に、世界に先駆ける画期的な技術開発や普及等のご功績があった企業を特別賞として別途設けた」と日本食糧新聞創刊80周年記念・食料産業特別貢献大賞創設の趣旨を説明した。その上で、「日ごろ食料産業の取材や情報提供に当たっている日本食糧新聞社の社員が選考基準に基づき、役員による内部審査会へ推薦、3回の議論を経た」と選考方法を紹介、「選考委員会は、枝元真徹前農林水産事務次官に副委員長をお願いし、今野正義会長CEOならびに杉田尚社長の4人で3回開催し、5月9日の最終選考委員会で受賞者を決定した」と経過を報告した。
贈呈式では食料産業特別貢献大賞を受賞した53氏、特別賞を受賞した8社の名が読み上げられ、受賞者を代表してキッコーマン取締役名誉会長の茂木友三郎氏が記念の盾を受け取った。茂木氏は「日本食糧新聞創刊80周年記念・食料産業特別貢献大賞を賜り、受賞者一同に代わり御礼申し上げる」と謝辞を述べた。
贈呈式の締めくくりでは、食料産業特別貢献大賞の受賞者で国連WFP協会の会長を務める安藤宏基日清食品ホールディングス社長・CEOから今野正義日本食糧新聞社会長CEOに感謝状が渡された。
その後行われた祝賀会では、堀切功章食品産業センター会長が食料産業特別貢献大賞の受賞者を「食品の製造、流通、外食、関連の機械・資材・素材など日本の食文化・食生活を長きにわたりけん引されてこられた大先輩の方々、わが国の食料産業の発展に多大な貢献をいただいた方」とたたえ、「感謝の念をもって心からお祝いを申し上げる」とあいさつした上で乾杯を発声、来場者は互いに交流を深めた。